ひぐらしの記 去就 人気スポーツ、国内外のプロ野球界にあって今シーズンの話題は、大谷選手(エンゼルス)の活躍ぶりがひと際群を抜き続けた。その活躍ぶりは、一世紀前の数値さえをも呼び起こし、比較されて連日燦々たる称賛を浴び続けた。まさしく、国内外に轟く国際的スター... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 生存の証し 支流は大河に吸い込まれて姿を消す。大河は海に巻き込まれて姿を失くす。浮雲は大空に抱かれて、いつの間にか姿を隠す。私にかぎらずすべての人の命と心は、川の流れや浮雲のごとくに、絶えず揺れ動いている。言わずもがなのことだけど人の場合は、心模様の揺... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 引き潮 十月五日(火曜日)、目覚めて二度寝に就けぬままに、寝床の中で二つのことを浮かべていました。一つは、新型コロナウイルスはなぜ? 急に感染力を弱めたのであろうかという疑問でした。一つは、なぜこれまで長く文章を書き続けることができたのであろうかと... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 長い夜はいまだ序の口 長い夜はいまだ序の口である。それなのに、一度目覚めると再び寝付けない、長い夜に見舞われている。秋の深まりにつれて長い夜は、この先なお長くなるばかりである。このことを浮かべれば、晩秋から初冬にかけての睡眠にはいっそう恐怖がつのるばかりである。... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 遅れてきた「秋万歳」 月替わり初日(十月一日・金曜日)には台風十六号に見舞われた。きのう(十月二日・土曜日)は余波なく一過となり、風雨は遠のいて普段の夜明けを迎えた。私は閉め切っていた雨戸のすべて開けて、いつもの夜明けの状態にした。次には、気に懸かっていた家周り... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 気の揉める秋 月替わり初日にあってきのう(十月一日・金曜日)は、一階と二階の雨戸のすべてを一日じゅう閉めきり、私は一階の茶の間暮らしに終始した。この間、明かりは茶の間だけに明々と点いていた。これは台風十六号に備えて、とりわけ山から窓ガラスへ飛んで来る枝葉... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 もとより秋は……寂寞 とりわけ今年の秋は、寂しい気分で過ぎています。ふるさとが遠くならないよう例年のごとく、甥っ子にふるさと産新米の送付依頼をしました。新米の味は、去年までとは異なるでしょうか……。 ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 戦いは余生へ続きそう…だったら悲憤慷慨 九月三十日(木曜日)、九月最終日のトピックスは、新型コロナウイルスにかかわる緊急事態宣言等の解除と言えそうである。しかしながらこれで、新型コロナウイルスから解放されたわけではない。このことで恐れていることがある。それはわが余生が安穏(あんの... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 異国少年、横綱「白鵬」引退、引用文 62キロの少年がつかんだ「運」と「夢」 孤独と闘い 白鵬引退』(9/27・月曜日、19:48配信 毎日新聞)。歴代最多45回の幕内優勝を誇る大相撲の横綱・白鵬(36)=宮城野部屋=が現役を退く決意を固めた。2001年春場所での初土俵から20... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 交情 わが掲げてきた生涯学習は、友人・知人さらには声無き声の人様の激励と厚情に支えられて、身に余るたくさんの実を結びました。ひたすら、御礼を申し上げるしだいです。彼岸が過ぎて寒さに向かうにあたり、「もう止めてもいいかな?……」と、思念をめぐらして... ひぐらしの記前田静良