現代文藝社の生い立ち

現代文藝社の生い立ち

 当社は、昭48年に作家田端信(たばたしん)が文藝・文章の通信指導機関として発足させた現代文藝研究所の出版部門でしたが、平成9年に自費出版の会社として独立しました。創作活動は、孤独な自分とのたたかいであり、書き続けていくには、多くの困難を克服していかねばなりません。そして、書き続けていれば、出来あがった作品を活字化して、広く世に問いたい、という欲求が生まれてくるのは当然のことです。当社が、そうした方々の活動の力になれれば幸いです。
 また、書くことを志すひとりひとりの立場に立って独自の指導・養成に務め、良き理解者であった今は亡き現代文藝研究所所長田端信が発行していた「文藝ジャーナル」に連載されていた『私と癌』をここに転載して、その志を引き継げればと思います。

ぐうたら物語 田端 信 追悼集

 本著は田端信追悼集第二集である。私の恩師である田端信先生が発足させた文藝・文章通信指導機関である現代文藝研究所にて発行されていた「文藝ジャーナル」に連載されていたものである。在りし日の師の姿が生き生きとよみがえり、文学する人ばかりでなく、人生の道しるべとなる書である。(現代文藝社代表 大沢)

A5判 254頁 上製本 非売品
ISBN978-4-901735-52-0

田端 信 追悼集

収録作品
憑かれた人々/砂の声/小さなピエロ/就職カード/滞納処分/処女地/秋の旅

 師が亡くなって10年の歳月が流れた。私の手元に師が若き日に同人誌『北陸文学』に発表した作品群のコピーがずっと眠っていた。それは、同人であった武田康宏氏に送られたものだった。師から引き継いだ現代文藝社を無我夢中でやってきて、ほっと一息ついて思い立った本著の発行である。師の満足のいくものになったかどうか、師はあの世からどんな思いでこの発行を見てくださっているのだろうか。(現代文藝社代表 大沢)
A5判 288頁 上製本 非売品
ISBN978-4-901735-51-3