前田静良

ひぐらしの記

わが人生ノート

わが老夫婦生活における必然のごとく、このところ頓(とみ)に難題が降りかかっている。妻の身体は、日に日に衰えてゆくばかりである。一方、わが身体は突然、極度の腰痛に襲われている。挙句、予期しない妻の介助に縋っている。まさしく、本末転倒のなさけな...
ひぐらしの記

面影

淡い外灯の下、幾どおりにかに色彩を変えて、アジサイの花が濡れている。既に梅雨入りしている九州地方(熊本県)を追って、きょうあたり関東地方(神奈川県)にも、気象庁から「梅雨入り宣言」がありそうだ。ふるさとの、野末の丘の、「前田家累代の墓」を濡...
ひぐらしの記

桜、山の賑わい、好季節到来

3月25日(火曜日)。寒気はまったく感じなく、もはや怯えることはない。だからだろうかのんびりと、こんなことを心中に浮かべて起き出している。山の木々は芽吹いて、それぞれの花を咲かし始めている。きのうは東京都の桜の開花宣言があり、テレビ映像を賑...
ひぐらしの記

厄介な「人生終末病」

3月24日(月曜日)。のどかに春日和の夜明けが訪れています。彼岸がもたらした格好の季節の屈折点なのでしょう。自然界の真髄にふれている思いがいっぱいです。素直にわが不断の自然界賛歌を謳い称えましょう。こんな自然界の恩寵にさずかりながら私は、人...
ひぐらしの記

劇変、彼岸明け

3月23日(日曜日)。のどかに春彼岸の夜明けが訪れている。わが人生において、神様をあて(頼り)にしたことなど、たったの一度さえない。何度か硬貨を賽銭箱に投げ入れたけれど、ご利益にさずかった験(ためし)はこれまた一度もない。一方、これまでのわ...
ひぐらしの記

春恒例の「ふるさと便」

3月21日(金曜日)。春眠暁を覚えず。風雨まったくなく、のどかに晴れた夜明けが訪れている。人間界に対する、春彼岸の粋なおもてなしと言えそうである。それなのに私は、書く気分なく起き出している。しかし、格好の気分転換を兼ねて、このことだけは書い...
ひぐらしの記

春分の日

「春分の日」(3月20日・木曜日)。夜明けて雨はなく、まもなく朝日が昇りそうである。この兆しは昼間へ向かうにしたがって、確かなものになろう。なぜなら、きょうの鎌倉地方は、晴れの予報にある。きのうはときたまく雪が舞う、雨のち晴れの寒い一日だっ...
ひぐらしの記

春の恩寵にすがる「謹慎」

3月19日(水曜日)、夜明けてシトシト雨が降っている。まもなく、雨を遠のけて朝日が昇りそうな兆しにある。だけど、それは誤魔化しで、叶いそうにない。なぜなら、きょうの鎌倉地方の昼間は雨の予報である。 きのうは文章とは言えない、無様で幼稚な「綴...
ひぐらしの記

「笑わば笑え」

3月18日(火曜日)。朝日が輝いている。ウグイスが鳴いている。きのうは「春彼岸の」の入り日だった。北の地方にはきょうもまた雪が降っていそうだけれど、鎌倉地方は晴れの夜明けにある。ただし、気象庁の予報によれば夕方あたりから、関東甲信地方にも降...
ひぐらしの記

心の和む、春の朝

3月17日(月曜日)、5:37。薄っすらと夜が明けている。雨は止んでいる。大空は明るみかけている。やがて、朝日がお目見えしそうである。きょうの鎌倉地方は、晴れの予報にある。予報を聞いて、春(とりわけ天候)に対するわが腹立ちは、いくらか収まり...