ひぐらしの記 教材 とうとう、春が来た。気象庁はきのう(二月四日・木曜日)、関東地方に「春一番」が吹いたと、発表した。オマケに、統計を取り始めた一九五一年以降では、最も早い記録という。自然界は春夏秋冬の四区分に沿って、淡々とめぐっている。ところが人間界はそうは... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 再度のエンストを恐れて…… 再始動を果たしているという自信はない。それに向かっての、助走とも言い切れない。強いて言えば、おっかなびっくり感をいだいての試運転である。試運転にはエンストがつきものである。こんな不安な心持をたずさえて、私は頓挫明けの四日目の文章を叩き始めて... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 令和三年「立春」 令和三年「立春」(二月三日・水曜日)。現在のパソコン上のデジタル時刻は、0:45である。パソコンを起ち上げる前には、すでに一日の始動の行為である洗面などは済ましている。だから、起き出して来たのは、日を替えたもっと早い時間である。ところが、二... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 令和三年「節分」 寝ていても汗をかき、たまらず起き出して来ても、汗があふれている。現在の私はいまだ寒中にあって、異様に暖かい夜のたたずまいの中に身を置いている(2:32)。だからと言って私は、暖かさを素直に喜んではいない。いやむしろ、大きな不安をおぼえて、冷... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 私は弱虫 能力無く惰性にすがり、いたずらに書き続けてきた。すると、ちょっと躓(つまず)くとたちまち頓挫した。一月は棒に振った。そのため、意識して月替わりを待っていた。二月一日(月曜日)、現在のデジタル時刻は、夜中の1:57と刻んでいる。梅の花が綻(ほ... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 抗(あらが)えようない難局(戦い) 新型コロナウイルスとの戦いは、真犯人と言える加害者がいなくて、みな一様に被害者である。だからこの戦いは、困難を極めている。感染しないようにみずからに打ち克つしか、この戦いの勝利はない。言わば、世界中のだれしもが直面している個人戦と言えそうで... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 戦う意志を固めている 人間の知恵、意志、そして連帯(力)が試される時がきた。戦争とは違って仲間と殺し合う必要はなく、このことではまったく後ろめたさはない。武器なく知恵で、人間こぞってウイルスを防ぐ戦いである。もちろん、老若男女のすべてが人間の誇りを保つ戦いである... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 人みな、人生苦 年変われど、虫けら、鳥、魚、あまねくその他の生きもの同様に、習性にしたがってほぼ同じ時間帯に目覚めて起き出しています(3:06)。このところ寒い日、冷える夜が続いています。ほとほとつらく、バカげた習性です。おのずから、行動的には自粛、巣ごも... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「箱根駅伝」 三が日にあってきょう二日は往路、そしてあす三日は復路、「箱根駅伝」のテレビ観戦日です。号砲、待ち遠しくて眠れません。ステイホームにあって、巣ごもりの愉しみです。 ひぐらしの記前田静良