ひぐらしの記 「鏡開き」 1月11日(水曜日)。まったく火の気のないパソコン部屋の椅子に座して、現在、デジタル時刻は3:58と刻まれている。寒さで、体が震えている。だけど、寝床が恋しいとは言えない。なぜなら、わが意志で抜け出して来たからである。冬季にあって、目覚めて... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「謝意」文 1月10日(火曜日)。元旦、三が日、七草、ほか「初」という冠を付けた歳時(記)は、日ごとに過ぎている。加えて、きのうの「成人の日」(9日・月曜日、休祭日)へ連なる三連休も過ぎた。現在は、起き立ての夜明け前にある。きょうあたりから実質、働く人... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 成人の日 きょうは「成人の日」(1月9日・月曜日、休祭日)。遠い日の思い出というより、空(から)ごとの夢まぼろしになりかけている。確かに、私のみならず人は、華ある成人(式)を迎えても、年月を過ぎれば必定、老い耄れの姿をさらけ出す。このことは人間のみな... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 たまゆらの幸福 私は茶の間のソファに背凭れていた。恐れていた降雪予報は外れた。まるで、予報の外れを償い詫びるかのように、早春の陽光が窓ガラスを通し見ている視界へ、限りなくキラキラふりそそぐ。もちろん、自然界が詫びることはない。予報を外したことで詫びるとした... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 春の七草、「七草がゆ」 きょう「七草」(土曜日)、あす「初薬師」(日曜日)、あさって「成人の日」(月曜日)、カレンダーに記載ある歳時および式典を並べれば、ごちゃまぜ三連休の初日(1月7日)を迎えている。起き立ての私は、寒気に震えている。ところが、きょうの関東地方に... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 書くまでもないことをだらだらと書いた、継続文 1月6日(金曜日)、起き立ての私は寒気にたいし、やせ我慢を強いられている。まったく火の気のないパソコン部屋は、たちまち私に底冷えをくらわしている。それゆえ現在の私は、いつものわが甲斐性無しの嘆き節にある。寒さ避けにあっては高橋弘樹様から、貴... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 新年の出だし、気分良好、だけど体重増 1月5日(木曜日)、未だ夜明け前にある。しかし、心理の変化に負うところではあるけれど、旧年の「冬至」(12月22日)が過ぎて、こころもち夜明けの早さと、夕暮れの遅さを感じている。時はまったくぶれなく刻んで、めぐっている。「寒い、寒い」と呟き... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「仕事始め」 令和4年(2022年)は過去になり、新たな令和5年(2023年)も三が日を過ぎた。そして、1月4日(水曜日)の夜明け前にある。壁時計の針は止まることなく、正確に時のめぐりを刻んでいる。夜が明ければ朝日と名を替えた太陽光線が、暗闇を照らし始め... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 正月三が日 1月3日(火曜日)、流し目で見遣る壁時計の針は、三時近くをさしている。晩御飯のあと茶の間のソファで寝入り、起き出して来てまったく火の気のないパソコン部屋で、キーを叩いている。茶の間で温まっていた体は、たちまち雪崩のごとく崩れて、冷えている。... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「書初め」 新しい年の二日目、令和5年(2023年)1月2日(火曜日)の起き立てにある。現在、パソコン上のデジタル時刻は、2:42と刻まれている。言うなればこの時刻は、今年のわが文章のスタート、すなわち昔流に言えば「書初め」を為す。しかしながら子どもの... ひぐらしの記前田静良