ひぐらしの記 焼きが回る 1月21日(土曜日)、ほぼ一晩じゅう眠れず、仕方なく起き出している。それゆえ気分すぐれず、文章を書く気分になれない。起き立てに浮かんでいた言葉を電子辞書でおさらいし、おさらばである。【焼きが回る】「①刀の刃などを焼くとき、火が行きわたりすぎ... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 大寒 机上に置くカレンダー上には、「大寒」(1月20日・金曜日)と、記されている。言うなればきょうは、気象の上では寒気が最も厳しい、擂り鉢の底に当たる。もはや嘆くことは勿れ! 寒気は、擂り鉢の窪みに沿ってときおりぶり返しながら、確かな足取りで暖気... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 起き出し、「寒い夜明け前」 1月19日(木曜日)。気象庁の予報に違わず、頗る低気温の夜明け前に起き出している(3:58)。起き立てのわが身は、ガタガタと震えている。風袋(ふうたい)の就寝時間は大きく間引きされて、正味の就寝時間はいくらもない。悪の根源は、頻尿のせいであ... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 安眠、熟睡、「永眠」 1月18日(水曜日)、ぐっすり眠れて、起き立ての気分はすこぶるつきに良い。寒気は、きのうよりいくらか緩んでいる。安眠と熟睡がこんなに気分良いものであれば、永眠は輪をかけてさぞかし気分良いものであろう。だからと言って早やてまわしに永眠にすがる... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 寒さと恥晒しで、身が震えている 1月17日(火曜日)、きのう緩んでいた寒気は一夜にして戻り、起き立ての私は、まったく火の気のないパソコン部屋で、ブルブル震えている。嘆いても仕方のない、季節相応の寒さである。カレンダー上の「大寒」(20日・金曜日)はすぐそこにある。寒気に一... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 戯れ文 1月16日(月曜日)、二つのごく小さい僥倖に恵まれて起き出している。一つは、「大寒」が今週(20日・金曜日)にひかえているのに、寒気は大緩みにある。一つは、恐れていた起き出し時刻の早さ(3時近く)の定着を免れて、いい塩梅の頃(4:59)に起... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 小正月・旧正月 1月15日(日曜日)。おととい、きのうに続いて、きょう三日目、ほぼ同時刻(三時前)に起き出して来た。私は、こんな時刻の起き出しの定着を恐れていた。ところが、あにはからんや! 三日も続いてしまった。それゆえにこの先へ続けばと、恐怖感つのるばか... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「嗚呼、眠れない!」、続編 1月14日(土曜日)。きょうの文章はきのうの「嗚呼、眠れない」の続編である。きのうとまったく同様に、寝床で二時間余を悶々として眠れず、両目玉冴えて起き出して来た。すると、パソコン上のデジタル時刻もまた、きのうとほぼ同じ2:58と刻まれている... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 嗚呼、「無情」。長い夜 1月13日(金曜日)。嗚呼、眠れない。寝床で悶々すること2時間余、起き出して来た(2:54)。心象(風景)は、時々刻々に変化する魔物である。きょう書けているからと言って、あすも書けるとはかぎらない。継続を叶えることは、極めて困難事である。そ... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 人生、気狂いの雑感 1月12日(木曜日)、起きてまだ夜明け前にある。もとより、安眠と癒しを貪るはずの寝床は、様々な妄想が駆け巡る運動場さながらに化している。人生とは悩み苦しみて、死ぬまで生きることである。82年生きて、わが確かな悟りである。しかしながら実際の苦... ひぐらしの記前田静良