ひぐらしの記

ひぐらしの記

『ひぐらしの記』・十四歳

気象庁はきのう(六月十四日・月曜日)、わが住む関東地方の梅雨入りを宣言した。季節のめぐりには逆らえずこの先、一か月余にわたり雨の日が多く、我慢を強いられる鬱陶しい日々が続くこととなる。しかしながら嘆くことはなかれ! 日本列島はピンチをチャン...
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記憶、それは悔恨

物心がついて以来、心中に刻んだ記憶にはさまざまなものがある。それらの多くは、今やはるかかなたの記憶になりかけている。もちろん、思い出と言うには切ない記憶である。確かに、思い出と言いたくない。しかし良かれ悪かれ記憶が無ければ、人間としての面白...
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『期限、あれこれ』

六月十三日(日曜日)、私には焼が回っている。目覚めて寝床の中で私は、こんなことをめぐらしていた。食品には賞味期限や消費期限などの記載がある。機械類には耐用年数という期限がある。枯れる植物には、一年生植物(一年草)、二年生植物(二年草)、そし...
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気分休めの「ワクチン」効果

六月十二日(土曜日)、パソコン上のデジタル時刻は、現在3:34と、刻まれている。パソコン自体はとっくに起ち上げて、すでにメディアの報じる主な配信ニュースを読み尽くしている。言うなれば目覚めて起き出して来たゆえの暇つぶしである。そうこうしてい...
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ワクチン接種、完結日

新型コロナウイルスへの感染を免れるためには、私は政府や自治体のさまざまな呼びかけに素直に応じてきた。呼びかけの本源をなすものは、おおむね自らの行為や行動を粛(つつし)むことであり、文字どおり「自粛」の要請である。これらの行為や行動は、いまだ...
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無能力の祟り

六月九日(水曜日)、やはり再始動はおぼつかない。三時間足らずの睡眠ののちに目覚めて、その後は二度寝にありつけず、三時間余りを悶々と体を寝床に横たえていた。この苦悶に耐えきれず、起き出して来た。そして、やおらパソコンを起ち上げている。何たる体...
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「惰性の美学」を損ねた祟り

このところの私は、闘わずして自分自身に負けている。すなわち、克己心をすっからかんに失くしている。惰性という継続をみずからの怠け心で断ったのちの再始動には、ほとほと困難を極めている。もちろん、これまでも何度となく体験してきた厄介事である。 「...
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加齢、休みます

五月二十六日(水曜日)、継続だけが取り柄の『ひぐらしの記』も、継続に翳りが現れています。継続するにあっての根幹をなす、意欲の喪失に見舞われているからです。かかりつけの主治医先生に相談すれば、おそらく「加齢のせいですね!」と、悪びれることなく...
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新型コロナウイルスとの戦い、つれづれ

余儀ない新型コロナウイルスとの戦いのせいで、私は人類共通の光景に遭遇している。このことでは語弊があるけれど、ちょっぴり感慨深いものがある。惜しむらくはこの光景がもっと早く訪れていれば、多くの人の命が絶えずに救われていた。そのことでは残念無念...
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私信

先ずは掲示板上において、私信をしたためることをお許しください。本来であればいただいたお便りにたいする返書は、謹んで手紙などですべきこととは重々(じゅうじゅう)理解しています。このことでは現在したためている文章は、手抜き文として大きなお咎(と...