ひぐらしの記

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無気力病の祟り

六月二十二日(火曜日)、現在デジタル時刻は、4:04と刻まれている。一時近くに目覚めて二度寝が出来ず、三時間余にわたり左右に寝返りを繰り返し、悶々としていた。これに耐えられず起き出して来たけれど、夜明けまではまだまだ長い時が残されている。文...
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夏至

六月二十一日(月曜日)。デジタル時刻は3:00を記している。このまま黙然とパソコンを前にして椅子にもたれていれば、まもなく白々と夜の帳(とばり)が開き始めるであろう。歳月のめぐりの速さ(感)に打ちのめされている。短い夜の静寂(しじま)にあっ...
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虫けらに慄(おのの)く、わが日常

わが肉体は自分自身、驚くほどに毒素に弱い質(たち)である。ムカデに刺された薬指は、今なお聖護院大根みたいに付け根のところが太く膨れて、赤みを帯びて固いままである。それだけのみならず、痛みはずっとひかぬままである。あらためて私は、このことに恐...
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梅雨にさずかる、自然界現象

六月十九日(土曜日)、梅雨でなければ朝日が輝く夜明けの時間帯にある。ところが朝日がまったく見えない、梅雨空の夜明けを迎えている。パソコンを起ち上げる前に私は、窓ガラスに掛かるカーテンを開いて、外気を確かめた。雨が降っているかどうかを一目瞭然...
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この梅雨、一度目のムカデ騒動

六月十八日(金曜日)。痛くて、悔しくて、甲斐性無しで、なさけなく、もちろん恥ずかしくて、文章を書く気分を妨(さまた)げられている。ムカデ騒動は夜間、十二時近くに寝床の中で起きた。就寝中にあってむき出しの、右の手の平あたりに違和感をおぼえた。...
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「しくじりの人生行路」

人生行路を歩むにあっては、さまざまなしくじりや後悔ごとがあまたある。現在の私はそれらを顧みて、憂鬱気分まみれにある。ばかじゃなかろか、今さら嘆いてどうなることもない、すべては「後悔先に立たず」の「後の祭り」である。確かに、こんなことで嘆くの...
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「梅雨、雑感」

六月十六日(水曜日)、関東地方は気象庁の梅雨入り宣言(六月十四日・月曜日)後の、二日目の朝を迎えている。夜明けの空は、典型的な梅雨空にある。朝日のまったく見えない大空は、どんよりとしている。すでに小雨が降ったのか、それともこれから降るのか。...
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『ひぐらしの記』・十四歳

気象庁はきのう(六月十四日・月曜日)、わが住む関東地方の梅雨入りを宣言した。季節のめぐりには逆らえずこの先、一か月余にわたり雨の日が多く、我慢を強いられる鬱陶しい日々が続くこととなる。しかしながら嘆くことはなかれ! 日本列島はピンチをチャン...
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記憶、それは悔恨

物心がついて以来、心中に刻んだ記憶にはさまざまなものがある。それらの多くは、今やはるかかなたの記憶になりかけている。もちろん、思い出と言うには切ない記憶である。確かに、思い出と言いたくない。しかし良かれ悪かれ記憶が無ければ、人間としての面白...
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『期限、あれこれ』

六月十三日(日曜日)、私には焼が回っている。目覚めて寝床の中で私は、こんなことをめぐらしていた。食品には賞味期限や消費期限などの記載がある。機械類には耐用年数という期限がある。枯れる植物には、一年生植物(一年草)、二年生植物(二年草)、そし...