oosawa

ひぐらしの記

生きているだけ

長い夜、3:56。十月二十八日(木曜日)。目覚めたので起き出してきて、パソコンを起ち上げもう長い時間、頬杖をついている。無念無想という洒落た時間ではなく、悶々として何も浮かばず、いたずらに時が過ぎている。ひと言で言えば、つらい心境に陥ってい...
ひぐらしの記

記録

十月二十七日(水曜日)、書いている途中になぜか、停電に見舞われた。お手上げとなり、万事休す。慌てて眺めると見えようなく、どこかしこの家も真っ暗闇である。パソコンは機能不能となり、この先のキー叩きを諦めた。するとこんどはなぜか、数分後に明かり...
ひぐらしの記

無題

十月二十六日(火曜日)、寝起きにあって用意周到に、両耳に集音機を嵌(は)めた。開けっぴろげの雨戸を通して窓ガラスに映る外界のたたずまいは、いまだ真っ暗で真夜中のたたずまいにある。デジタル時刻に目玉を向けると、4:36と刻まれている。すでにわ...
ひぐらしの記

つらい、加齢現象

つらい。ああ、つらい!。この先の外出にはいっそうみじめな姿をさらけ出して、なおつらくなりそうである。これに輪をかけてほとほとつらいのは、わが外出行為が善良な人の心中をとことん悩ますことである。本当のところわが身に沁みて、つらく思えるものであ...
ひぐらしの記

タイガース、奮戦

十月二十四日(日曜日)、寝起きにあって書くことがない。そのため、わがファンとする阪神タイガースの奮戦を伝える記事を引用した。 【阪神、ヤクルトともに最短Vは26日 貴重なドローでついにゲーム差0】(10/23日、土曜日、20:56配信 デイ...
ひぐらしの記

選挙カーは夢まぼろし

十月二十三日(土曜日)、現在は月末日(十月三十一日・日曜日)に投開票日をひかえて、衆議院議員選挙の選挙戦のさ中にある。期日前選挙はすでに始まっている。すなわち、参議院議員選挙と二分する、大事な国政選挙の選挙戦の真っ最中である。ところが、わが...
ひぐらしの記

ささやかとは言えない、わが願い

季節は寒気を強めたり緩めたりしながら晩秋から初冬へとめぐり、この先なおいっそう寒気を強めてゆく。自然界現象だから人間は、これには無駄な抵抗はしたくない。いや、人間にはどうにもならない。だから人間は古来、季節に応じた暮らし向きを工夫し、できる...
ひぐらしの記

晩秋、つれづれ

十月十九日(火曜日)、目に見えて夜明けが遅くなってきた。すなわち、晩秋にさしかかり、長い夜は加速度を強めている。もちろん、季節の正常周期ゆえに歓迎こそすれ、ためらいはまったくない。自然界および人間界共に、異常状態こそ恐れるべきものである。 ...
ひぐらしの記

寒気到来、兄追懐

十月十八日(月曜日)。一気に寒くなりました。わが身に堪えて、ひたすら耐えています。心中にめぐるのは、「四十九日」(十月七日)の日に、お墓に納められた生前のふるさとの長兄の姿です。生身でないため兄は、寒くはないだろうけれど、わが身にはことさら...
ひぐらしの記

実りの秋、ふるさと原風景

実りの秋にあって、脳裏に浮かぶふるさと原風景は、稲刈りから籾摺(もみず)りに至るまでの穫り入れ全風景である。この間にあって子どもの私は、すべてにかかわり家事労働の一役を任されていた。猫の手も借りたいほどのわが家にあっては、子どもとて私は十分...