ひぐらしの記 あてずっぽうの「人生考」 いまさら言わずもがなのことだけれど、人生と人命は絶えず、「生・老・病・死」という、四苦に脅かされている。さらにこれらに、「愛別離苦」、「怨憎会苦」、「求不得苦」、「五陰盛苦」という四つを加えて、「四苦八苦」の苦しみがあるという。これは、お釈... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「文は人なり」、わが文章の評点は「0点」 「文は人を表す」。この成句はわが文章にたいする、証しと戒めである。実際のところは生真面目が勝ちすぎる、いやわが頑固な性格を映して、ユーモアの欠片もない硬い文章である。おのずから自分自身にも、ちっとも面白味がない。このことは飽きるほどわが身に... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 わが生涯学習の祟りなのか? 三月十三日(日曜日)、このところの体感温度と気温は、すっかり寒気を遠のけている。独りよがりにほくそ笑んでいたらそれもそのはず、間近に「春分の日」(三月二十一日・月曜日、休祭日)が訪れる。つれて、あんなに待ち遠しく思えていた春は、早や仲春へと... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 わが心身に漂う、閉塞感 「東京大空襲」と「東日本大震災」の映像がテレビニュースに相次いだ。歳月を経てもまったく風化や忘却のしようのない、人間界の愚かさと自然界の脅威がもたらした、リアルタイムに観ているような、限りない惨禍の映像だった。 時日を限った二つの映像とは違... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「東日本大震災」11周年、わが感慨 このところの私は自然界讃歌を謳い、その様子を文章で綴り続けている。しかしながらこの思いは、必ずしも手放しで称賛しているものではない。いやこの思いには、常に大きな恐怖と陰鬱が付き纏っている。正直なところわが自然界讃歌は、人間界の冷酷と浅ましさ... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 寝起きの述懐 もとより文章は、私には手に負えない難物であり、もちろんその作業は、とことん難儀である。それなのに私は、寝起きにあっての脳髄の駆動未だしの中で、なおさらには朝御飯支度前の限られた短い時間にあって、せっつかれた気分で書いている。おのずから殴り書... ひぐらしの記前田静良
タレント日記 2022年3月7日(月) 《復活!! 2段フラワースタンド&デージー仲間入り》 作家で現代文藝社代表の大沢久美子先生が楽しみにしてくださっていた2段フラワースタンドが漸く復活しました!!北浦和に引っ越してくる前の神明の家(さいたま市南区神明)で、母の在宅介護真っ只中に大活躍していたスタンドですが、経年劣化で白が黄色く変... タレント日記高橋弘樹
ひぐらしの記 平和 夜明けの後に起き出してきた。すると、朝御飯の支度のために、文章を書く平常心と時間を失くしている。おのずからあわてんぼうとなり、二段飛びで階下へ下りる。わが体たらくぶりが身に沁みる。 自然界は、のどかな朝ぼらけを燦燦とそそいでいる。自分の失態... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「嗚呼、無情」 自然界の恵みを享(う)けて、暖かい春が来ている。ところが、人類の住む世界には、まったく気分を緩めようのない閉塞感が渦巻いている。大きく出たけれど、もちろんわが個人の閉塞感もまた、身に沁みて果てしない。このところの人間界は、新型コロナウイルス... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 啓蟄 三月七日(月曜日)、例年だときょうあたり、カレンダー上に「啓蟄」の添え書きがある。ところが昨年末にあって私は、百円ショップでわが毎年愛用のちっぽけな卓上カレンダーを買いそびれている。私は一年間しかもほぼ毎日、見入るカレンダーを買い惜しむほど... ひぐらしの記前田静良