平和

 夜明けの後に起き出してきた。すると、朝御飯の支度のために、文章を書く平常心と時間を失くしている。おのずからあわてんぼうとなり、二段飛びで階下へ下りる。わが体たらくぶりが身に沁みる。
 自然界は、のどかな朝ぼらけを燦燦とそそいでいる。自分の失態などなど何のその! 「平和」のありがたさをかみしめている。地球には平和を渇望しても叶えられない多くの人間が住んでいる。たった数人の無法者のせいで! たぶん、平和のありがたさを知らない無礼者であろう。そうであれば、声なき声で、平和の尊さとありがたさを伝えなければならない。寝坊助を悔やんで、メソメソなどしてはおれない。わが身を潤す確かな「平和」が、わが身に沁みる。