前田静良

ひぐらしの記

凱旋将軍・大谷選手、ホームラン2本

3月7日(火曜日)。寒気の緩んだ夜明け前にある。きのうの「啓蟄」(3月6日・月曜日)は、益虫および害虫共に先を争って、地中から地上へ這い出してきそうな、暖かい春の陽ざしに恵まれた。昼間、陽気に誘われて私は、虫けらのごとく慌てふためいて、わが...
ひぐらしの記

啓蟄

「啓蟄」(3月6日・月曜日)。きょうを境にして、地中で冬ごもりの虫たちは地上に這い出し始めるという。二十四節気の一つを為して、いよいよ本格的な春の到来である。虫けらも生き物であるかぎり、寒い冬を嫌って暖かい春を待ち望んでいたのであろう。この...
ひぐらしの記

春三月のわが誓い

3月5日(日曜日)、ホームストレッチを走り、いっそう日長が加速する頃にあっても、未だ真っ暗闇の夜明け前にある。かつて文章を学んでいた「日本随筆家協会」の故神尾久義編集長は、春三月になれば決まって、こんな言葉でわが怠惰心を励まされた。「前田さ...
ひぐらしの記

引用文、「気象予報」

2月26日(日曜日)、モチベーションの低下に見舞われて、自分の文章は書けない。それゆえ、全文を引用文にすがっている。【今シーズン寒さの底は2月いっぱい 3月は順調に気温上昇し朝晩の寒さ和らぐ見込み 昼間はもうダウンコートいらず】(2/25・...
ひぐらしの記

あわただしく過ぎ行く2月

2月24日(金曜日)。夜明け前に起きている(5:28)。しかし、夜明けの早い時季にある。それゆえ、心が急いている。2月の残す日は、片手指の数だけになった。わかりきっていることだけど、あらためて2月の短さを感じている。2月は、1月と3月、すな...
ひぐらしの記

天皇誕生日

「天皇誕生日(2月23日・木曜日、祝祭日)。天皇陛下、63歳。私、82歳。目覚めたから、起き出して来た(デジタル時刻5:50)。久しぶりに、ぐっすり眠れた。寒気は、遠のいている。春が来たのだ。寝起きの気分は悪くない。しかし、文章を書く気が起...
ひぐらしの記

心弾んだ「ふるさと便」

2月21日(火曜日)。寒さは緩んでいる。夜明けは早くなっている。これらのことでは、私には二律背反するところがある。確かに、寒さが緩むことでは、文章を書くには好季節である。ところが一方、夜明けが早くなれば、文章を書く時間に切迫感を被る。挙句、...
ひぐらしの記

春、迷い

2月20日(月曜日)。すでに夜が明けて起き出して来て、かなり焦りながら、きょうは休もうと思っていた文章を書き始めている。しかし、休心状態に変わりない。なぜなら書いても、文章の体をなさない。無理やり書く文章の多くは、人生晩年におけるわがありの...
ひぐらしの記

汚れゆく、大空のロマン

2月19日(日曜日)。ようやく、寒気が緩んで、心の和む春が来ました。ところが、大空は物騒です。大空には人の手つくりの気球、ミサイル、さらには衛星やロケットさえもまったく要りません。大空は、太陽の光と月の明かりだけで十分です。大空こそ国境や領...
ひぐらしの記

怠け心のぶり返し

2月18日(土曜日)、ようやく寒気が緩んでいる。待ち望んでいた春が来たようである。ところが、このところの寒気と口内炎を口実にして、生来の怠け心がぶり返し、まったく文章が書けない。自分自身のせいとは言え、飛んだとばっちりである。新たなエネルギ...