ひぐらしの記 わが認知症の罹患は、妻や人様が知ること 十一月十一日(月曜日)。部屋の中では、頭上から二輪の蛍光灯が明かりを灯し、窓外はいまだ真っ暗闇であり、夜明けはるかに遠い、起き出しを食らっている。八十四歳、私の睡眠時間はいつも極度に短い。睡眠中に悪夢に魘されると目覚めて、そののちは悶々とし... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 人間、命の長らえは一大事業 十一月十日(日曜日)。目覚めは早かったけれど、長い時間寝床に寝そべり、起き出しはほぼ定時である(5:34)。起き出しにあっては、二つのことを心中に浮かべていた。一つは、「生老病死(しょうろうびょうし)」である。あえて、書き記すこともない簡易... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 憧憬(あこがれ) 十一月九日(土曜日)。ほぼ、通常(定時)の起き出しにある(5:23)。日長の頃にあっては大慌てでかつネタなく、行き当たりバッタリに指先の空打ちを交えて、走り書きと殴り書きのコラボ(ダブルの作業)に狂奔していた。しかし、現下の夜長の季節にあっ... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「立冬」に浮かんだ、ごちゃまぜの三つのネタ 語呂のいい「晩秋」という言葉には、それだけで詩情があって、わが好む言葉の範疇にある。しかし、きのうの「立冬」(十一月七日・木曜日)を境にして季節が変わり、おのずからこの言葉も遠のいた。このことでは、いくらか残念無念である。いや、言葉だけでは... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 机上カレンダーが恵んだ「立冬の日本晴れ」 未だ夜の静寂(しじま)にあって、目覚めとほぼ同時に起き出している。補聴器を嵌めた耳には、雨の音、風の音なく、肌身に寒さはまったくない。洗面と歯磨きを済まして、電気(電池)ひげ剃りで顔面のひげ(髭、鬚、髯)を剃り終え、パソコンを起ち上げている... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「晩秋の空に映える、柿の生る風景」 十一月六日(水曜日)。時刻は:5:00と刻んでいるけれど、外気はいまだ暗闇にある。寝起きにあっては久方ぶりに、両耳には補聴器を嵌めている。雨の音なく、風の音なく、そして山鳥の声もない。ただ聞こえるのは、五月雨式に響くキイー叩きの音だけである... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 好天気が恵んだ、わが家の好日 十一月五日(火曜日)。いまだ夜明け前にあり、夜明けの天気を知ることはできない。しかし、雨の音、風の音はない。きょうの気象予報士の予報は、雨無しの曇りである。予報が当たれば雨は免れるけれど、好天気は望めそうにない。雨よりはましだけれど、おとと... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 祟りと幸運 きのうの「文化の日」(11月3日・日曜日)を挟んで、3連休最終日の「振替休日」(11月4日・月曜日)の夜明けにある。夜明けの空はいまだ薄っすらだけど、だんだん明るみ始めている。昼間へ向かうにつれて、二日続きの好天気になりそうである。 3連... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 深夜、「よふけ」の意味調べ 目覚めて二度寝にありつけずに、しかたなく起き出している。パソコンを起ち上げる前に、机上に置く電子辞書を開いて、簡易な日常語「よふけ」の意味調べを試みた。 夜更け・夜深け:夜がふけたこと。また、そのころ。深夜。 さらには「ふける」の意味調... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「文化の日」はさむ三連休、天気模様あれこれ 11月2日(土曜日)。夜長にあって、気狂いでもしたかのように、早い目覚めと起き出しをこうむっている(3:36)。せっかくの夜長にあっては熟睡、できれば安眠、すなわちダブルの睡眠を貪ればいいのに、それが叶わず大ソンソン(損々)の心境にある。や... ひぐらしの記前田静良