ひぐらしの記

ひぐらしの記

重たさの重なる一日

古来いや地球開闢(かいびゃく)以来人間は、「万物の霊長」と、崇(あが)められてきた。しかしながらその実態は、野生動物や虫けらの生き様と同然(同類項)、いやむしろそれらをはるかにしのいで、浅ましく悍(おぞ)ましい生き様を続けている。現代の世に...
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生き恥

星の輝きを見上げれば、きのうの「七夕の夜」(七月七日・木曜日)の天上は晴れ渡り、天の川はゆるやかに流れて、彦星様と織姫様は一年ぶりの逢瀬(デート)を楽しまれたであろう。これは例年と異なり、今年の地上の梅雨明けが早かった幸運によるものであろう...
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七夕

七月七日(木曜日)、幸いなるかな! いまだ夜更けの夜明け前にあっては、カーテンを覆った窓ガラスを打つ、雨音は聞こえてこない。それでも、起き立ての私は空のはてをおもんぱかっている。このところの地上には、台風四号のせいで洪水被害をもたらした雨の...
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小ぶりの雨の夜明け

七月六日(水曜日)、予報どおりに台風接近のせいなのか、それともすでに余波のせいなのか? 小ぶりの雨が降っている。わが現住する鎌倉地方は、大雨にはならず勿怪(もっけ)の幸いである。こんな言い方は独り善がりであり、厳に慎まなければならない。なぜ...
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懸案の剪定作業を終えて

確かに、私自身が種を蒔いた、いやしでかしたことから、疲労困憊を招いている。だからと言って、自業自得という四字熟語は、この際は使いたくない。あえて、現在のわが心境を吐露すれば、「こんなはずじゃなかった」、あるいは「当てが外れた」くらいの表現で...
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命を惜しむ、この夏

七月四日(月曜日)、寝起きののっけから、開くまでもない電子辞書を開いた。  「命あっての物種:何事も命があって初めてできるものだ。死んでは何もできないから、命を大切にしなければいけないということ。物種は、物事のもととなるものの意。」  なぜ...
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へそまがりのわが「夏、雑感」

心に響きのいい郊外ではなく、都会の僻地しか買えなかった貧乏人の、かなりの負け惜しみだとは、とうに自認している。たぶん、山際の立地(宅地)のせいであろう。わが家は、冬は極度に寒く、そのぶん夏はとても涼しい。どちらがいいかと、天秤にはかけたくな...
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実のない文章で、早起きの暇はつぶれている

まだ眠いのに二度寝にありつけないことは、お釈迦様が説く四苦八苦に次ぐ、人間の苦しみなのかもしれない。こんなことを胸中に浮かべて、きょう(七月二日・土曜日)もまた、仕方なく起き出してきた。とことん、バカな私である。起き出せばこれまた仕方なく、...
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七月初日

悪夢は、どうやら悪鬼のしわざらしい。ところが悪鬼は、いくら追っ払っても日を替えて、よりもよってわが就寝中に現れる。これでは、安眠をむさぼれるはずはない。いやそのしわざは、安眠をさまたげるだけにとどまらず、一度目覚めると尾を引いて、二度寝にあ...
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支離滅裂

六月三十日(木曜日)、就寝中の私は、夢の中に生きていた。それも、ほとんど悪夢の中に生きていた。私は無名人。だから苦心惨憺しながら書いても、読んでくださる人たちは、手足の指の数をわずかに超えるくらいである。それゆえにこれらの人たちは、私にとっ...