ひぐらしの記

ひぐらしの記

目覚めて、われ思う

8月23日(水曜日)。夜来の小ぶりの雨は降りやんで、かすかに朝日が射し始めている。目覚めて、われ思う。自然界の営みは、清々しく悠久である。朝が来て、昼が来て、夜が来て、また朝が来る。人類はこの繰り返しの中で、人(命)を替えて生活という生業を...
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苦労して書いて、謝るようでは、書かなければいい

数値で定められている熱帯夜とは、夜間の最低気温が摂氏25度より下がらないことです。しかしながら、この数値に囚われず体感的に熱帯夜と言うことは許されているようです。なぜなら、電子辞書にはこう記されています。 熱帯夜:暑くて寝苦しい夜。最低気温...
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うれしいこと、驚き、悲しいこと

8月21日(月曜日)。確かな足取りで、秋が忍び寄っています。そう感じるのは、網戸から忍び込む風の冷ややかさです。このことではありがたいことですが、半面、去りゆく夏の惜しさをおぼえています。 二度寝にありつけずに仕方なく、起き出してきました(...
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嘆息

涼しい夏の朝に身を置いているけれど、文章が書けない。夏休みのせいではなく、気力喪失ゆえなのがつらい。恥を晒してこんなこと書かなければいいけれど、生きている証にはなる。生きていればまた、幸せが訪れる。生きることの短いセミは可哀想だ。きのう(8...
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夏休み&8月盆送り火(日)

共白髪、あすを生きる気力が萎えています。ウグイスはもう鳴いてません。セミは鳴く一方で、脱け殻が目立ちはじめています。生きとしいけるもの、命の切なさをしみじみ学んでいます。それらに同情する側にあって、人間いや私たちは、まだ幸せです。すっきり晴...
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終戦の日

8月15日(火曜日)。台風7号が日本列島を矢鱈と騒がしています。あいにく、8月盆と夏季休暇(夏休み)を取る(予定)の人たちと重なり、陸海空における観光、それにともなう交通機関や宿泊施設は混乱をきわめています。 私は戦禍止んだ当時(私は5歳と...
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「お盆休み、夏休み」、取りたい

8月14日(月曜日)。いつものように朝が来て、いつものように目覚めて、いつものように起きて、そしていつものようにパソコンを起ち上げている。人生の晩年を生きる者にとっては、きわめて「平和」と言っていいのかもしれない。きょうは8月盆のさ中にある...
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8月盆入り日、御霊を迎えるのは「吾れひとり」

8月13日(日曜日)。8月盆入り日にあって、北上中の台風7号のせいか、小雨模様の夜明けが訪れています。小雨は時間を追って、大降りになるのかもしれません。台風が大過なく過ぎれば、このところの日照り続きにあっては、恵みの雨になりそうです。ところ...
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人生にまつわる、述懐

8月11日(金曜日)。夏の朝が訪れている。いや、真夏の朝が訪れている。しかし、カレンダーの上ではすでに、「立秋」(8月8日)へと、替わっている。忘れていた季節変わりは、寝室の網戸から零(こぼ)れてきた、風の冷たさで感じている。自然界の営みは...
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空き家、空き地

8月10日(木曜日)、起き出して来て、パソコンを起ち上げた。もはや、書くネタも気力もない。しばし、雨戸閉めない窓ガラスを通して、四角に限られた額縁の中の景色を眺めている。天上には青い大空がある。その下、遠くには小さく山が見える。手前の視界に...