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ひぐらしの記

ちょっとだけ、心満たされた出会い

きのう(九月二十一日・火曜日)は「中秋の名月」。わが人生は疾(と)うに黄昏時(たそがれどき)を過ぎて、やがては尽きる真っ暗闇の中にある。望んでももはや、社会貢献は一切なし。人様との会話もほぼなし。日常的に会話にありついているのは、相対する妻...
ひぐらしの記

日中のバスの車中の「一コマ」

私には途轍もなく耳に痛いことばがある。そのことばが厭なため私は、(もう止めよう、もう書きたくない)と、心中で愚痴りながらもようよう、これまで「ひぐらしの記」の継続を叶えてきたのである。このことばに出合うのは、友人や知人のなかでも普段から、飛...
ひぐらしの記

真夜中の夢遊病

「文は孤独」ということばと並列して、「文は人なり」ということばがある。私は双方ともに体現している。目覚めて二度寝に就けず、仕方なく起き出して来た。時刻は日を替えて、まもない。壁時計の針は夜の静寂(しじま)にあっても、音無くめぐっている。これ...
ひぐらしの記

『わが生涯学習』

漢字検定一級に合格したのちには研究員扱いとなり、二級までの指導資格が付与される。私は、平成8年の第3回の検定試験において、漢検受験初体験にもかかわらず、幸いにも1級に合格した。受験は勤務する会社における大阪支店への単身赴任のおり、住まいを構...
ひぐらしの記

シルバーウイーク

突如として、耳慣れない「シルバーウイーク」ということばが現れた。ことばに、確たる意味は添えられていない。言うなれば曖昧模糊として、私には意味が不確かである。だから私は、自分勝手に二つの意味づけをしている。一つは、きょうとあすの普段の週末二日...
ひぐらしの記

彼岸花と「ふるさと便」

このところは私的なことを長い文章で綴り続けて、切なさに加えていたく、心身の疲労をおぼえています。そのためきょうは、意図して短い文章でお茶を濁すつもりです。だからと言って、素っ気なく書くものではありません。いや正直なところ、忍びない気持ちに耐...
高橋弘樹の創作相談室

創作相談室⑥2021年 9月16日(木)

創作相談室⑥ 【質問】 地方出身の女子大学生です。 ファッションの事がよくわかりません。 周りのコたちは、みんなオシャレで、私はめちゃくちゃアセッテます!! どうか良いアドバイスをよろしくお願いします。 (じゅわいよくちゅーるマキ) 【回答...
ひぐらしの記

償えない「四歳半のころのわがしくじり」

来月の九月末日付けの「六十歳・定年退職」の決まりの前に、私は先月(七月十五日)その年齢に達した。平成十二年八月十五日の早暁(そうぎょう)、壁時計の針に目をやると、五時十五分をさしている。机上のパソコンを前にして、ぼんやりと椅子にもたれている...
ひぐらしの記

物事、人生の「二様」

もし仮に寿命(命の期限)が無ければ、人はかぎりなく老醜(ろうしゅう)をさらけ出すであろう。このことでは、寿命や生涯(命の果て)を嘆くことはないのかもしれない。いや、惜しまれて尽きる命こそ、文字どおり寿(ことほ)ぐべき天寿であろう。私にはこん...
ひぐらしの記

二人の恩人は、神様

JR東海道線大船駅・駅ビル「ルミネ」(神奈川県鎌倉市)の中には、六階に「Anii」という書店がある。この書店は大船駅周辺にある三軒の書店のなかでは、駅ビルの中という至便に恵まれて、集客力がずば抜けている。この書店には買うあてどなくとも、私は...