1月17日・・・!!

 義姉の墓参りに行く前に掲示板を開くと・・・「阪神淡路大震災は、かつてのこの日、今ちょうどの時刻(5:45)に起きた。確かな日は、平成7年(1995年)1月17日である」・・・とある。29年前の1月17日、午前5時45分俺は小学校と中学校に挟まれた間道を散歩していた。街路塔の赤い灯が、左右に揺れながら、近づいてきた。そして、道端に弾き飛ばされる程の衝撃に、小学校の金網フェンスに、しがみ付き、揺れの過ぎ去るのを待った。
 幸い、我が家に被害はなく、自分本位に考えた俺は、大した事はないと思い、仕事に出かけた。そして、御堂筋沿いのビルの壁割れ、窓の落下を見て驚いた。被害は神戸に近づくほど大きくなり、阪急電車は動いていなかった。それから、3カ月間、俺は阪神大震災の後方治安のため派遣された。
 あれから29年、東日本大震災、熊本地震、能登地震が続き、我が身にも、昨年17日、義姉は亡くなり、当時住んでいた家も、解体された。時は移り行き、我も、83歳となり、阪神大震災を忘却する年齢となっている。