ひぐらしの記 「嗚呼、無情」 自然界の恵みを享(う)けて、暖かい春が来ている。ところが、人類の住む世界には、まったく気分を緩めようのない閉塞感が渦巻いている。大きく出たけれど、もちろんわが個人の閉塞感もまた、身に沁みて果てしない。このところの人間界は、新型コロナウイルス... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 啓蟄 三月七日(月曜日)、例年だときょうあたり、カレンダー上に「啓蟄」の添え書きがある。ところが昨年末にあって私は、百円ショップでわが毎年愛用のちっぽけな卓上カレンダーを買いそびれている。私は一年間しかもほぼ毎日、見入るカレンダーを買い惜しむほど... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 春先、今どきに偲ばれる懐郷 寒気の緩んだ寝起きにあって、子どもの頃へ思いを馳せて、浮かぶままに春先、今どきの当時の郷里(行政名・熊本県鹿本郡内田村)の田園風景をかぎりなく偲んでいる。懐かしい風景には甲乙をつけがたく、それぞれが横に並んで「イの一番」をなして、心いっぱい... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 【領土】 三月五日(土曜日)、きのうに続いてまったく面白味のない文章を書き始めている。実際のところは、わが失念を恥じ入る文章にすぎない。きのうの文章にあって私は、心中に浮かぶままに「土地」にかかわる言葉を羅列した。このことの本意は、人間社会の生活基盤... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 ケチなわが考察 三月四日(金曜日)、寝起きにあって「ウクライナ侵攻や紛争」を鑑み、私は柄でもない思いに取りつかれている。確かに、人間にとって土地は、あらゆる生活の大切な基盤である。そしてそれは、個人、法人、もちろん国家においても、一様に揺ぎ無い基盤である。... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 「ひな祭り」(桃の節句) 三月三日(木曜日)、私のみならず人心に潤いを恵む、「ひな祭り」(桃の節句)の夜明けが訪れている。春三月にあって幸先の良い、日本社会の二十四節気の一つでもある。確かに、寝起きのわが身体からは、寒気が一切遠のいている。私はこんな状態をどれほど長... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 きょうから、春三月 三月一日(火曜日)、正真正銘の春が来た。その皮切りの夜明けを迎えている。体感温度と気温は、様変わりに緩んでいる。このことを記すだけできょうにかぎれば、多言や長い文章はまったく不要である。確かに、わが心身は、沸々と喜びにあふれている。 過ぎ... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 無味乾燥、会話を失くしつつある人間社会 現代の世と未来の世は、人間にとって途轍もなく住みにくく、生きにくくなるであろう。わがケチな実感と推測である。当たらぬも八卦当たるも八卦、幸いなるかな! わが身には、犬の遠吠え程度でさしたる影響はない。しかしながらこの傾向に加速度がつけばやは... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 困惑中のパソコンのメール機能(受信) 壊れたから買い替えて、現在使用中のパソコンのメール機能は、まことに不便、かつ身勝手な状態にある。実際のところは、わが身には一切の罪のない、いや恨みつらみだけがつのる、悪徳を強いられている。そうではあってもやはり、厚誼や友諠を賜り続けている人... ひぐらしの記前田静良
ひぐらしの記 感謝! 第41号「流星群だより」、謹んでありがたく拝受いたしました。同士、同人の交流誌にふさわしく、たくさんの人の名が並んでいました。初めて見る人の名もあり、正直、驚きました。同時にうれしさが込み上げてまいりました。もちろんすべて、大沢さまにたいす... ひぐらしの記前田静良