稲葉実著作集

稲葉実著作集
 著者は医師である。戯曲、寓話、エッセー、短歌、書、写真等など作品は多岐にわたっている。それらのどれもがエネルギッシュであり、しかもひょうひょうとしていて、底知れぬ才気に溢れている。二度の長い航海、三年半のパリ留学では多くの刺激を受け、たくさんの作品が生まれた。

コメディー・ジャポネ-ズ

コメディー・ジャポネ-ズ
稲葉亭著

A5判 並製本 304頁
定価3,000円
 戯曲集。浮浪者ジョンがひょんなことからユートピア王国の統治者に選ばれる「キングダム」、赤字の大病院に超診断装置スーパーヒポクラテスがやってきて、閑古鳥の鳴いていた病院には患者の行列ができる。さて、病院の行く末は「医話情スキャナ横流」他六篇を収録。

戯 曲 集

戯 曲 集
MINOs著

A5判 並製本 288頁
定価3,000円
 カリブ海の海賊首領キッドの物語「海賊」、一ノ谷の合戦で十六歳の平敦盛を討った熊谷次郎直実が出家して、雪深い山中をさ迷って見たものは…「横笛」、女優アンナの恋の行方は…「アンナ」、玄宗皇帝の寵姫楊貴妃の物語「Lady 楊」の四つの悲劇を収録。

現代寓話集

現代寓話集
MINOs著

A5判 上製本 94頁
定価2,000円

 「あの男」はそのままふらふらと歩いて行き、そして、交差点の横断歩道の上に倒れて、そこで爆発した。シュワーッと音がしただけで激しい音はせず、青や白や赤の火花が散って、まるで花火のようだった……。現代社会に対する告発とも、警告ともいえる一冊となるだろう。

現代寓話集Ⅱ

現代寓話集Ⅱ
海洋ファンタジー
MINOs著

A5判 上製本 94頁
定価2,000円

 ピースポートによる地球一周の旅に出て帰国後生まれた作品群。「幽霊船」「ブラックオパール」「漂流」「イルカ」「反逆」「ピストル」の六篇を収録。いずれも太平洋、アラビア海、タヒチ島など周航の思い出がちりばめられている。素材、発想が個性的で新鮮。

海/パリ

海/パリ
わがオディッセイ
MINOs著

A5版 上製本 224頁
3,000円
ISBN4-901735-14-4 C0092
 海とパリは私に冒険の場を与えてくれた。…こんな言い方をするのは大袈裟かもしれないが、心理的・精神的な意味においては、それは冒険そのものであったのだ。地球を2周し異国の都で3年半の間生活するという事は、誰に取っても決して小さな事ではない。肉体的・物理的な苦難はほとんど何一つ無かったにも関わらず、私は敢えてそれを冒険と呼ぶ。(あとがきより)

ジョイント集

ジョイント集
稲葉実・鈴木與四郎著

A5判横長 32頁 上製本
2,500円
ISBN978-4-901735-76-6

 本著は著者の旧友の絵描き鈴木與四郎との共著で、著者の青春の記憶をとどめた一冊である。表紙の赤ん坊は著者の旧友の田口昇医師の長男で、鈴木のデッサンによるもの。
一九七一年六月、大学の講義を抜け出た私は、千葉県市川市の里見公園のベンチでランボー詩集を読んでいた。電撃的な啓示!……この日から私の創作活動が始まった。(あとがきより)

自在眼鏡

自在眼鏡
MINOs著

A5判 88頁 上製本
2,500円
ISBN978-4-901735-77-3

 本著は著者が所属している短歌雑誌「井泉」のエッセイ欄に掲載された作品をまとめたものである。平坦な日常からの脱出を目的に四年余りの海外生活を送った著者は、この間のことを2006年に和歌俳句集「海/パリ~わがオディッセイ」としてまとめている。今回の著書はこれにつぐものである。

歌集 あづまぶり

歌集 あづまぶり
稲葉実

A5判 144頁 上製本
3,500円

 著者は二十五歳の時から結社に属さず、誰にも師事せず、折に触れ和歌を詠み続けた。一九九九年に日本を飛び出し、二度の長い航海と三年半の外国暮らしをした。帰国後には和歌俳句集を含む幾つかの本を上梓した。この集に載せた歌のほとんどは、井泉短歌会の会誌に投稿したものである。(あとがきより)

写真集 観測のガリレオ的方法

写真集
観測のガリレオ的方法
稲葉実

A4判 142頁 上製本
3,800円
ISBN978-4-906933-47-1
 この集は二部からなる。1「パリ生活点描」と2「エウロパ」。ともに2000年秋から3年半に亘る留学時代に撮った物だが、1はパリおよびその近郊(日帰りで往復出来る様な)が主題、2はとして出掛けた先(フランスの国内外を問わず)で撮った写真からなっている。総数およそ130枚ほどとなったが、実際に現地で撮った数はこの10倍以上にはなるだろうと思われる。(あとがきより)

写真集 書~墨に遊ぶ

写真集
書~墨に遊ぶ
稲葉実

B4判 132頁 上製本
3,800円
ISBN978-4-906933-60-0

 著者は2004年の2月下旬にフランスから帰国。7月のある日銀座通りで信号待ちをしていて、ふと空を見上げた時、不意に「書をやってみよう…」という思いにとらわれ、すぐ先にあった鳩居堂に飛び込んだ。まさしく啓示だった。筆・紙・墨液・フェルトの下敷きを買った。午後2時間夜2時間、休みの日は午前の2時間が加わって、ほとんど一日中没頭して7年の歳月が流れた。(あとがき参照)