「スポーツの日」(10月9日・月曜日)にあって、日本列島の多くの地方や地域は雨の予報である。長い過去体験を顧みても、こんなことはめったにない。わが住む鎌倉地方もまた、予報に違わず小雨模様の夜明けである。9月から月替わって10月初旬、なんだか異常気象と思えるところがある。季節どおりに確かに、日々寒気は深まりつつある。ところが一方、季節に呼応する胸の透く秋晴れは、いまだ遠のいている。せっかくの好季節にあって、片肺進行ではうんざりであるし、もちろんもったいない。欲深い私は、寒気の深まりと秋天高い秋晴れの同時進行を望んでいる。もとより、気象の恩恵は無償である。ならば、好季節にふさわしい好天気を望むのは、わが欲のツッパリであろうか。
予告どおりに私は、きのうのわが町の「市民体育祭」へは出かけずじまいだった。だけど、夜明けにあっては好天気を願っていた。夜明けて、ちょっぴり好天気の兆しが見えた。そののち、朝日は雲隠れた。挙句、太陽は一日じゅう日光を隠したままだった。幸いにも、雨は降らなかった。けれど、肌寒い市民体育祭に終始した。出かけなくとも、市民体育祭は他人事とは思えない。悪天候は、天界の意地悪に思えていた。
夜明けの小雨模様は風をともなって、今は嵐模様の大降りである。おそらく日本列島あちこち、「スポーツの日」にあって予定されていた運動会や体育祭などの催行(行事)は台無しである。万事、人間界の楽しみや営みは、自然界におんぶにだっこである。