9月22日(金曜日)。秋彼岸という好季節にあって、遅れてきた夏風邪をこじらせ、気分憂鬱の日が続いている。ほぼ毎年陥るとんだ失態である。自業自得、この上はない。加齢による身体の衰えは、まさしく「弱り目に祟り目」である。子どもの頃のカルタ遊びの読み札の一つを、こんなところで用いるのは、実践体験とはいえなさけない。知りすぎている「夏の寝冷え」現象に、大のおとなが毎年陥るようでは、はなはだバカ丸出しである。ファンとするタイガースが優勝し、いろんな冠の秋の訪れにあって、冒頭にこんな文章を書くようでは、確かにバカの上塗りであり、これまたとことんなさけない。
今朝の自然界は、小雨模様の夜明けである。せっかくの好季節にあって自然界は、人間界に対しちょっぴりいたずらしている。しかしながら小雨模様は、自然界の草根木皮には潤いをもたらしている。窓ガラスを開けて見た、山の木々および木の葉、さらには空き家の空き地に残されている植栽の緑には、艶々と露がしたたり、生気がよみがえっている。そうであれば人間界は、秋晴れの朝日が昇るまで、いっときの我慢をし、同情心を持たなければならない。なぜなら、せっかくの好季節の秋は、人間界および自然界こぞって、共利共存でめぐりたいものである。
憂鬱気分の文章はここで結んで、身勝手にも継続文の足しにするつもりである。頃は好し、明日は秋彼岸の中日、「秋分の日」(9月23日・土曜日」である。