気候、激変

 9月9日(土曜日)、寒気で寝ていられず、起き出して来た(4:32)。台風13号は大雨を降らし、一方風は普段の大嵐程度で、わが家には被害なく過ぎ去った。しかしながら日本列島のあちこちは、大雨による河川の氾濫や洪水被害に見舞われていた。幸いにも大きな台風は免れたけれど、NHKテレビはほぼ一日中、台風情報や惨禍報道に明け暮れていた。
 加えてときおり、画面上部にはどこかで地震発生を伝えるテロップが流れていた。これらの状況を観ていると、あらためて私は、日本列島は異称・災害列島だ! という、思いにとらわれていた。やはり、日本列島にあって災害(天災)を免れて生き抜くことは、人生における最大幸福、かつ最大事業の一つと言えそうである。もちろん、人だれしもの生涯にあって、戦時下を免れることができれば、これに勝る幸福はない。
 起き立ての書き出しには、浮かぶままのことを書いた。ところが、もう一つ浮かんでいたことで、実際にはこのことを書きたくてパソコンを起ち上げたのである。すなわち、もちろんミニ台風のせいでもあるけれど、気候はすっかり暑気を落とし、寒気が肌身を襲ってきた。通常の衣替えはおおむね10月になってからである。しかし、そこまでは耐えられず私は、大慌てで着衣と夜具を冬モードに変えた。気候は、まさしく激変である。挙句、暑い夏への未練タラタラである。
 ミニ台風だったとはいえ台風一過、未だ暑気を含んだ秋晴れの好天気を望むところである。「暑さ寒さも彼岸まで」。確かに、「秋分の日」(9月23日)が近づいている。しかしながら私は、早やてまわしの寒気の訪れに、度肝を抜かしたのである。
 寝言みたいな文章、書かなければよかった。まったく味気ない文章である。時刻は、未だ夜明け前にある(5:04)。