心地揺れる、休みます

 9月10日(日曜日)、ミニ台風13号が去り一日置いて、のどかな中秋の朝が訪れている。東電・福島第一原発処理水に絡む、韓国や中国の喧騒も日を追って静まりはじめている。「人の噂も七十五日」、こうして月日はめぐり、時代を変えていくのであろう。そう思えば確かに、何事においても月日のめぐりは、事ありを忘れ去る最良の人生の処方箋なのかもしれない。すなわち、事ありを我慢して生きればその先には、煩悩の消えた好日や幸運が訪れるかもしれない。夜明けにあって自然界は私に、こんな思いを授けている。
 きょうは、文章は止めてミニ台風がもたらした道路上の枝葉の散乱を清めるつもりだった。ところが、窓ガラスを開いて直下の眺めると、道路は未だに乾ききれず、濡れて黒ずんでいる。(止めた)。気分を変えてパソコンを起ち上げ、キーを叩き始めている。しかしながらもとより、こんな雑な気分ではこの先は書けない。挙句にはやはり、「休みます」と表題をつけて、指先止め(擱筆)をせざるを得ない。そして結びは、いつもの表現を用いて、私にはとうに焼が回っている。ところがなお、掃除・三種の神器(箒、塵取り、半透明袋)を持って、道路に出てみようかな! と思う、心地揺れる中秋ののどかな朝である。