七夕

 7月7日(金曜日)、寝床で目覚めたままに夜が更けて、淡い夜明けが訪れている。もとより、疲れを癒すはずの寝床にあって、逆に疲労困憊を極めている。挙句、寝不足に陥り、気鬱症状と朦朧頭のコラボレーション(抱き合わせ)状態にある。人生晩年における、つらくて、悲しいわが営みである。こんなこと、私日記なら臆せず気楽に書ける。しかし、ブログでは恥をさらけ出し、呻吟しながら書いている。まさしく、文章を書くわが身の祟りである。文章は楽しく書けば、おのずから明るい文章になる。ゆえに、気乗りのしない文章は書くべきでないと、常に自戒するところはある。それでもパソコンを起ち上げるのは、継続の途絶えを恐れるわが身の浅ましさである。
 淡い夜明けだったけれど、本格的に太陽が目覚めて、幸いなるかな? 光を強めている。このぶんなら、七夕の夜にあって彦星様と織姫様は、天の川を挟んで一年ぶりの逢瀬が楽しめそうである。
 翻って人の世は、明けても暮れてもセクハラや不倫報道ばかりが旺盛である。ひとしきり、天上の一途な恋模様に横恋慕をすれば、わが気鬱症状は癒されるかもしれない。近くに七夕飾りがあれば、一つにかぎらずいくつかの短冊に、それでも書き足りないほどの願い事を書きそうである。短冊に代えてここで書けば、願い事は叶わぬままに、人様の嘲笑を買うだけになりそうである。にっちもさっちもいかない、七夕のわが暮らしである。