正月三が日

1月3日(火曜日)、流し目で見遣る壁時計の針は、三時近くをさしている。晩御飯のあと茶の間のソファで寝入り、起き出して来てまったく火の気のないパソコン部屋で、キーを叩いている。茶の間で温まっていた体は、たちまち雪崩のごとく崩れて、冷えている。しかしながら、心は熱く燃えている。ご常連様の優しさがうれしく、わが心身に沁みているからである。自分勝手に継続文にすがり、明けて正月おととい、きのうと文章を書いた。これには、「読んでくださる人の数は少ないであろう」という、自分なりの思惑があった。ところが、この思いはご常連様の優しさに出合い、うれしく崩れた。カウント数を見たら、いつもとほぼ変わらない数が刻まれていたからである。正月元日および二日の家族団欒にあっても、掲示板を開いてくださったことがわが身に沁みて、うれしさが込み上げてきたのである。きょうはこのことを書かずにおれなくて、パソコンを起ち上げている。きょうだけは愚痴こぼしの文章など書いておれない、正月三が日最終日の清々しいわが心境である。この心境にこの先、駄文を加えては清々しさが崩れることとなる。それゆえ、尻切れトンボの恥などかなぐり捨てて、これで結文を決意するものである。「感謝感激、これあられ!」、身体は冷えても、心は熱く燃えている。壁時計の針は、わずかに進んで緩やかにめぐっている。