日本社会の動きの一端

 きのう(十月二十六日・月曜日)には、第二〇三回臨時国会における菅政権の本格スタートを飾る、菅総理の初めての所信方針が行われて、テレビ中継があった。いよいよ、菅政権の本格船出となった。国民としても新たな期待を持って、菅政権に舵取りを託す日となった。
 国の舵取りに比べればごく小さいイベントだが、同様にテレビ中継に見入ったものがあった。きのうはプロ野球の世界にあって、ドラフト(新人選択会議)が行われた。テレビ中継という公開の場において、あらかじめプロ野球への入団を希望する者の中から、選択(合否を決める)する就活模様の中継であった。喜び勇む菅政権の船出とは異なり、こちらには人様の悲喜交々の人生行路の一幕を垣間見る興奮を共有していた。
 いささか興ざめは、スポンサー(大正製薬など)とテレビ局(TBS)の煽り番組だったことである。例年のことだ!と、心構えての視聴だったけれど、やはりすっきりした気分にはなれなかった。それは人生行路にはつきものの選ばれる者と、選ばれない者とを、公開の場で分けるせいである。ドラフト自体は仕方ないとしても、イベント仕立てではなく、結果の報道くらいでいいのではないかと、私は思った。そうは言っても私は、関心深く中継に見入った。結局、私のような者がいるかぎり、公開の場のドラフトは、この先ずっと続くであろう。そうであればひねくれずに、選ばれた者の前途を祝し、涙をのんだ者の捲土重来(けんどちょうらい)を願うところである。
 新型コロナウイルスは、なんだか第二波が来そうである。きょう(十月二十七日・火曜日)の目覚めはいつもと違って、四時半過ぎだった。約三十分の殴り書きで、日本社会の動きの一端を記したのである。