初冬の寒気

 きのうの「勤労感謝の日」(十一月二十三日・月曜日)を含む三連休が明けて、「コロナ、コロナ」と、騒々しい週が始まる。特に今週は、「GO TO トラベル」や「GO TO イート」キャンペーンなど、政府施策の見直しで喧(かまびす)しくなりそうである。言うなれば政府と、専門家や分科会との喧々諤々の鬩(せめ)ぎ合いとなりそうである。いずれも、日本の国を案じてのことであれば、無関心ではおれなく、帰趨(きすう)を心して見守るべきであろう。それにしてもこのところの新型コロナウイルスの増勢ぶりには、確かにこの先が思いやられるところである。
 こんな中にあって起き立てのわが身は、思いがけない寒波に見舞われて震えている。初冬の気温であれば、このくらいの冷えは当たり前ではある。ところが、このところの暖かさに感(かま)けて私は、冬防寒重装備の着衣を脱ぎ去り、寒気に気を許していた。そのため、現在こうむっている寒さは、虚を衝かれたしっぺ返しと言えるだろう。
 きょう(十一月二十四日・火曜日)の私は、「寒気、いよいよ来たか!」の思いつのるばかりである。なんら実のない、起き立ての約十分間の殴り書きに甘んじて、文章を結ぶものである。現在時刻は、夜長にあっては真っ暗闇の夜明け前である(5:34)。早々と文章を結ぶのは、脳髄が寒気に怯えて、指先に何も伝えないからである。現在のわが脳髄は、俗に言う「空っぽ」である。夜が明ければ厭々する心身に鞭打ち道路へ向かい、落ち葉模様の見回りに出向くつもりである。実際には見回るまでもなくこの時期は日々、道路の掃除は免れない。いくらかの余得は、初冬の自然界のおりなす夜明けの風景を眺めて、起き立ての気分直しにありつけることである。
 まだ夜が明けない(5:44)。初冬の夜は長い。わが身は寒気に震えている。