十一月二十六日(木曜日)、現在の時刻は3:02と表示されている。ほぼいつもの起き出しである。体感温度はそう低くはない。きのうはくだらないという理由で、久しく視聴を止めていた国会中継(参議院予算委員会)に、チャンネルを回した。ところが、やはりくだらなかった。国会審議は審議とは言えず、めちゃくちゃである。なぜなら、討論の体(てい)を成していないからである。わが一つだけ望むのは、質疑の内容はともかく、真摯な討論会である。これが見えないと、端(はな)からくだらないこととなる。
これまでの私は、国会中継で胸の透く質疑応答に出合ったことは滅多にない。きのうの国会中継を見たかぎり、おのずからこの先、またまた視聴が遠のくであろう。憤懣やるかたない思いでいっぱいである。新型コロナウイルス禍にあって、現在の日本社会は混乱状態にある。それゆえに真摯な質疑応答は、待ったなしのはずである。しかし、まったくそれが見えなかった。日本の国の舵取りは為政者の善し悪し、すなわち一つ言葉で言えば為政者の「良心」にかかっている。つまり、良心の見えない舵取りや質疑応答は、私にはくだらないと思うところがある。万事、良心あってこそ、人の世である。至極、残念無念である。
長い夜にあって、書くこともない。この先、夜明けまで悶々とするばかりである。