勢いを増し続ける「新型コロナウイルス」

 十二月十一日(金曜日)、勢いを増し続ける「新型コロナウイルス」。いまだに節目とも言えない途中経過に過ぎないけれど、現下そしてこの先にわたり、東京都のみならず日本社会が怯える状態だけに引用を試みたものである。
 【東京 ついに600人台に 医療ひっ迫「受け入れ断念」も】(12/10・木曜日、18:39配信 フジテレビ系(FNN))。東京の感染者が、初めて600人台となった。都内の病院では、重症患者の受け入れができないなど、医療体制がますます逼迫している。東京・渋谷の電光掲示板に流れた東京の新たな感染者数。この衝撃的な数字が伝えられた瞬間も、スクランブル交差点を多くの人が行き交っていた。20代「危ない、怖いです」20代「すごく増えているなと感じています」東京都の1日の感染者としては、初めて600人を超え、602人。このうち、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者は、77人にのぼる。重症者の数は、9日と変わらず、59人。都は午後に、モニタリング会議を開催。注目された医療提供体制の警戒度については、上から2番目の「体制強化が必要であると思われる」が維持された。東京都・小池知事「キーワードは『ひきしめよう』。引き続きテレワーク出勤、基本を徹底、食事を複数でとる際は、マスクを頻繁につけてもらって」年末に向けて、都民に気を引き締めるよう、呼びかけた小池知事。一方で、感染拡大の一因ともいわれるGO TOをめぐっては10日午前、「(GO TO停止を検討している?)現在の状況で続けていきたいと考えている、国に決めていただく形に」と話している。20代「地域の経済を盛んにするために必要なものなのかなと思う」20代「GO TOのせいで増えているなら、やめた方がいいんじゃないかなと思う」東京だけではない。10日は、これまでに、千葉・高知・大分・岐阜・山形の各県でも、過去最多の感染者が確認されている。全国の感染者が過去最多の2,809人となった9日、国内の累計感染者も、17万人を超えた。12月5日に16万人を超えてから、17万人に達するまで、わずか4日間。急拡大のペースが続いている。都内の医療現場では、重症患者の受け入れが断られる事態も起きていた。この重症患者も、複数の医療機関から受け入れを断られた末、東京・品川区の昭和大学病院に搬送されてきた。昭和大学病院・相良博典院長「この患者も(特定機能病院など)複数の医療機関から受け入れを断られ、われわれのところに来たが、人的問題もあって、残念ながら、断らなくてはいけなくなった。(第3波では)初めてのケース。今後増えてくる可能性があると思う」医療体制の逼迫が、さらに深刻な北海道。10日午後、追加の感染対策を発表した。北海道・鈴木知事「道民の大切な命と健康、暮らし、平穏を守るため、集中対策期間をさらに延長せざるを得ない」北海道は、不要不急の外出自粛などを呼びかけていた集中対策期間を、クリスマス当日の25日まで2週間延長。札幌市に続く対象として、新たに旭川市が加わった。また、道民に対しては、5人以上が参加したり、2時間を超える飲食、また、年末年始のあいさつ回りなどの自粛を要請した。「追記」:きのう(十二月十日・木曜日)一日だけの感染者の増加数は2、973人とあり、きょうにも3、000人超えとなりそうである。