師走
望月窯もすっかり冬支度で、大きなケヤキとムクとホオノキの葉がすっかり落ちて、敷地には大量の落ち葉が積もっていました。少しずつ落ち葉掃きをして篠竹や萱を取り除き、地面が凍る前に終わらせなければ年越しになってしまいます。
今回は天気が良く、外気も温かくて、汗をかきました。周辺の林の木々が全て切り倒されて、小鳥たちの声も聞こえなくなって淋しいと思っていると、一羽の小鳥が私の気持ちを察するようにやってきて、近くの木の小枝に止まって鳴いてくれました。
慌ててカメラを取りに行って、慣れ親しむようにあちらこちらの小枝に移りながらしばらく戯れていました。何年か前にも同じ鳴き声の小鳥がやってきて、草取りをしている私のそばまでやってきて鳴いていたのを思い出しました。
周辺の林がなくなり、何が出来るのかわかりませんが、春になって若葉が茂るようになったら、小鳥たちが訪れてくれるかどうか気がもめるこの冬です。
冬支度
十一月十九日から二十一日三泊四日で古河の実家を訪れた。家の周辺の林はすべて伐採されていた。見通しが良くなり、開放的になった。どうやら太陽光パネルが設置されるらしい。環境がすっかり変わってしまい、歳月の流れを感じる。いつまでもあると思うなの言葉が身にしみる。せめて敷地の自然だけは保っていようと改めて思った。
樹木の間から透けて見える夕焼け空が燃えるように鮮やかで美しかった。十九日の夕刻には部分月食とかで、赤い月が見られると盛んにニュースになっていた。夕方六時頃に東の空を見上げると、上方が欠けて、下方がわずかに光り輝いている赤い月が見られた。やがて月は光を失ったが再び外へ出てみると、再び少しずつ光が戻って来始めていた。樹木がなくなって空が大きく広くなった。
先回訪れた実家で植えた畑の苗たちは皆元気に育っていた。蒔いた種はびっしりと顔を出してい、この次には間引きの必要があるだろう。今回もニンニク、時なし小カブ、春取り大根の種を蒔いたが、芽が出るだろうか。温室の方にあったらっきょも植え替えた。玉ねぎの苗にも黒い穴あきマルチをかけた。ムクやケヤキの落ち葉が降り積もり、いよいよ真冬がやってくる。
落葉の季節
コロナ禍がようやく落ち着きを見せ始めている。久々の望月窯の様子がお知らせできるようになった。畑の草を取り、冬の野菜を植えた。落ち葉を掃き、枯れ草を取り除き、大分元の姿を取り戻しつつある。紅葉も終わり、朴の木の大きな葉っぱが山のようにちり積もっているのを草溜まりに運び、穏やかな日差しの中で野良仕事をたっぷりした。心も体もリフレッシュして帰宅した。
しかし、後ろ髪を引かれる思いである。もうまた、出かけて行きたくなる。
晩秋の候
緊急事態宣言が解除になり、ようやく大手を振って古河にある実家に行けるようになりました。さっそく妹と二人で二泊三日で行ってきました。
草ぼうぼうの敷地でこれから畑仕事も始まります。父が大切にしていた瀕死の「禅寺丸柿」が十数個実を付けました。父が亡くなってからまったく実を付けず、哀しみに沈んでいるような状態だったのですが、どうにか蘇りました。小降りの実ですが、やはりおいしいです。父を偲んで妹と二人で味わいました。
いつものようにまた、写真を撮るのを忘れました。残念です。これからも大切に育てて行きたいと思います。
春の候
今年になって、四月二十三日から二泊三日で月二回古河の実家に滞在した。新緑の季節になって、ウグイスが大歓迎をしてくれる。草取りをしたり、畑に種を蒔いたりとゆったりした気分で楽しんできた。
これからは雑草の生長と草取りと追いかけっこになる。禅寺丸柿の木が元気になって、若葉を生い茂らせている。いちごも植え替えをせずにおいたら、イチゴ畑になった。ずっと花の咲かなかったボタンに見事な花が咲き、何度も眺めに行ったり来たりした。
ホオノキに真っ白な花が咲き始めた。今年は随分早い。とにかく、自然がいっぱい。コロナ禍を忘れさせてくれる。
ベツレヘムの星と言われているオオニソガラムの白い花も今が盛りだ。