2022

梅雨が過ぎて

 七月四日から二泊三日の滞在の続きです。禅寺丸柿の画像の中で実が付いているのを見つけることができますか。いろいろな角度から実を撮ることを試みたのだけれど、この方向しか実が撮せませんでした。
 ブラックベリーの若蔓にアマガエルが留まっています。アマガエルは水辺に生息するのかと思っていたら、繁殖期が過ぎると地上で生活するのだということをテレビのドキュメンタリーで知りました。今の時期は建物の周辺に沢山見かけます。目が合うとじっと動かなくなるのでカメラを向けて「じっとして、動かないで」と話しかけながらパチパチ撮ります。
 盛りを過ぎたアジサイの花が、まだ色鮮やかに咲いています。花が終わるまで剪定しないでいると、いくらでも背が高くなって形が悪くなるのですが、毎年剪定の時期を迷ってしまい、うまくいきません。

ムクゲの季節

 七月四日から二泊三日で滞在した。二種類のムクゲが花盛りであった。だいぶ前にピンクの色をした種類が枯れてしまったため、新しく苗を探して植えた。それが根付いた頃に、種が落ちていつの間にか枝を伸ばしたムクゲに気付いた。何年かして花が咲くと、新しく購入したものとよく似た色の花が咲いた。ムクゲの枝は細く真っ直ぐに伸びる。その枝の出方が旺盛で、放っておくと手に負えなくなる。いま、まさにそんな状態になっているが、一重の花は清楚で涼やかだ。父の好きだった花で、弟は沢山の画像を残してくれた。

初夏

 六月六日から二泊三日で古河の実家に滞在した。雨模様のくずついた天気だったので、思うように草取りは出来なかったが、それでも楽しいことはたくさんあった。
 二日目の草取りの最中に、手元を何やら勢いよく走り抜けた。驚いて声をあげることも出来なかった。目で追った先に黄土色の動物の後ろ姿があった。長い耳が立っていたのでどうやら野ウサギのようだった。
 その後、妹が「お姉ちゃん、気持ち悪い物がある」と声をあげた。「なんか、柔らかくて触ると弾んでいる」と言う。
 よく見ると、蒸した大豆に似た緑がかった薄茶色の形の物が草むらに五、六粒固まって落ちていた。どうやら糞のようだ。
「ウサギの糞じゃないのかしら」
 と私が言うと、動物好きの妹が、
「お姉ちゃんが見たというウサギの巣があるんじゃないの。草が茂っていたので安心して暮らしていたのかもしれないね。かわいそうだね」
 と言った。
「草を取らなくちゃあ萱が茂って、大変なことになるから、お引っ越ししてもらうしかないね」
 と、笑い合った。
 待ち遠しかった里芋がやっと芽を出して、スイカが蔓を伸ばしていた。夏野菜のキュウリ、ナレタレタス、春菊、小松菜、モロヘイヤなどを収穫した。

 五月二十三日から二泊三日で古河に行ってきました。すっかり夏景色になっていました。ケヤキ、朴、ムクの大木が空を覆って、木陰を作っていました。樹木の下での畑仕事や草取りは、何物にも代えがたいひとときです。
 ブルーベリー、スイカ、モロヘイヤが草に混じってたくましく育っています。

 にんにく、玉ねぎ、トマト、きゅうり、なすも背が高くなりました。サツマイモはやっと根付いた感じでしたが、写真を撮るのを忘れました。

 五月九日から二泊三日で姉妹三人組が望月窯に集合しました。雨模様の天候でしたが、九日の夕方から明け方まで雨に降られましたが、農作業は滞りなくやることが出来ました。
 今回はアスパラとブロッコリーの種まきとモロヘイヤの苗を植え、トマトの被いをかけて、いつもの草取りです。
 金ランが鮮やかな黄色い花を咲かせて、ケヤキ、ムク、朴に新緑の若葉が茂り、ニセアカシアや朴の木の花の香りが漂い、ウグイスが我が物顔に鳴き続けていました。
 望月窯は今、緑一色となっています。カラスよけに買ってきた大きな風車が風を受けて勢いよく回っています。
 畑の野菜達も育っています。グリンピースの豆御飯、サニーレタス、小松菜を間引いて食べました。新鮮な野菜の恵みは最高です。

 四月二十五日より二泊三日で古河の実家へ行ってきました。コロナ感染者数が少し減少してきたので、注意深くマスクを二枚重ねて、電車に乗りました。先回から二歳違いの妹とも実家で落ち合い、何時もの三姉妹で楽しく過ごしてきました。三人寄れば文殊の知恵で、畑仕事もはかどりました。ウグイスの声がしきりとしていました。里芋、さつまいも、ショウガ、インゲン、トマト、ナス、キュウリ、ピーマンなど畑いっぱいに植えました。年を取ってから、姉妹そろって楽しい時間を過ごせるなど夢のようです。次回の約束もしました。

 四月十三日から十五日まで古河に出かけた。周辺の林が切り倒され、見渡す限りの平地が広がっている。もちろん、工事中だが、遠くの林はまだ残っているので、樹木が高く天に向かって伸びている景色は新緑の季節である。
 今まで全く気がつかなかったが、桜の木が一本あり、薄いピンクの花が満開である。思いがけず、見が出来た。背の高い朴の木の若葉が出始めている。何年か前に大きな葉に寿司飯を来るんで木の葉寿司を作ったことを懐かしく思い出した。
 去年の晩秋に蒔いた種が育って、菜の花が咲いていた。大根の葉やサニーレタスを収穫した。そして、春まきの野菜の種を凝りもせずまた蒔いた。春菊、だいこん、小松菜、サニーレタス、ニンジンなど、間引きの時期に来られると良いのだけれど。
 エンドウ豆に花が咲いていた。にんにく、玉ねぎ、らっきようも順調に育っていた。
 夏野菜が植えられるように畑の草取りをしておいた。
 水仙は今年も満開の時期を逃してしまった。畑に出ると次々に仕事が目移りして、やらねばならないことが山積みだ。それでも楽しくて浮き浮きしてしまう。ウグイスが今年もひっきりなしに鳴いていた。家の周囲の林はなくなったけれど、まだまだ遠くに残っているので、小鳥たちのすみかはかろうじて確保できているのだろう。敷地内の樹木も葉が茂る頃には小鳥たちの鳴き声が聞けるだろう。

 

 三月十日からやっと古河の実家に行くことが出来ました。今回は三泊四日でゆったり、のんびり、沈みがちで息苦しかった心を解放することが出来ました。心配していた小鳥たちが訪れて、歓迎してくれました。大きなポリバケツで飼っている金魚が暖かな日差しにつられて水面をゆったりと泳ぎ回っていました。
 フキノトウも芽を出して、積もった落ち葉の下では、クロッカスが花を咲かせていました。白梅が花開いて、南高梅はぎっしり枝に蕾がついていました。すいせん、チューリップも長い冬の寒さに耐えて、葉が伸びていました。
 畑は、去年の冬に蒔いた種、植えた苗は全滅でしたが、玉ねぎ、らっきょ、にんにくは順調でした。
 落ち葉を掃いて、樹木の枝を剪定して、仕事は山ほどありますが、自然とともに生きている感じが味わえました。
 何もかも春気分です。自宅に用事があり、帰宅しなければならなかったのですが、後ろ髪引かれる気分で帰って来ました。帰宅すると、溜まった仕事を片付けながらもう古河へ気持ちが引きずられて行きました。