若きバッテリーが叶えた快挙

 四月十一日(月曜日)、すでに夜が明けて朝日が射している。このところの私は、惰性のご利益を自ら棒に振り、中だるみに甘んじて、文章の頓挫を被っていた。そのせいでこの先は、もはや再始動はありえないと、これまた自ら覚悟と観念を固めていた。そしていまなお、この決意は継続中にある。だからきょうは、わが文章に替えて、二つのメディアの配信ニュースを引用し、佐々木朗希投手の快挙、つれて彼が打ち立てた数々の記録を留め置くものである。もちろんこれは、私がトラキチ(阪神タイガース)に限らず、あまねく野球ファンであるゆえである。まずはこれである。
 【佐々木朗希がマークした異次元記録。最年少完全試合 13者連続三振 1試合19奪三振】(4/10・日曜日、16:38配信 デイリースポーツ)。「ロッテ6-0オリックス」(10日、ZOZOマリンスタジアム)。歴史的な大偉業を成し遂げた。ロッテ・佐々木朗希投手が完全試合を達成した。64年ぶりにプロ野球記録を更新する13者連続奪三振の新記録も樹立。さらに球団新更新、プロ野球タイ記録となる1試合の19奪三振と異次元の快投ショーとなった。まずは連続奪三振記録。初回2死から始まった記録は六回先頭、7番・紅林の打席で中飛を打たれて止まったが、13者連続の歴史的な大偉業となった。さらに1試合の奪三振数としてはロッテでは村田兆治の16の記録もあっさり更新した。九回、最後の打者となった杉本を三振に仕留め、1試合19奪三振。これもプロ野球タイ記録となった。重なるけれど、次にこちらは産経新聞配信ニュースの見出しの引用である。「初完投&初完封の完全試合は史上初! 21世紀初&最年少達成のロッテ・佐々木朗希、通算14試合目も史上最速」。
 これらに、わが付け足しを重ねてみる。バッテリーの佐々木投手は高卒三年目、そして捕手松川選手は、高卒一年目(ルーキー)である。二人の若人が共に成した快挙に度肝を抜かれて、わが両掌のパチパチパチパチは終わらない。愚痴こぼしのわが文章の出番はない。