頓挫を恐れて……

 「ひぐらしの記」の頓挫期間を顧みた。すると、昨年(令和三年)の十二月十二日に書いて以来頓挫し、今年(令和四年)の二月一日から、ヨロヨロ立ちで書きか始めている。まったくおぼつかない足取りである。この先が思いやられるところである。確かに、文章とは言えない代物ながら、それでもどうにかきのう(二月七日)まで、一週間は続いた。
 ところが今朝は、夜明けて七時近くまで寝過ごした。再び、頓挫の恐怖に見舞われた。そのため、朝の主婦業と朝御飯を駆け足で済まして、パソコンを起ち上げた。もちろん、文章の体はまったくなさない、再度の頓挫を恐れてだけの殴り書きである。もちろん、ひぐらしの記の継続と、言えるものではない。しかし、身勝手ながら、書かないよりはましである。なぜなら、こんな文章であっても書いておけば、明日へ繋がりそうな気にはなる。すなわち、それだけが取り柄の文章である。
 確かに、私は恥をさらけ出している。だけど、恥じ入ることはない。老境のわが身は、生存だけにしがみついている。寒さが身にツンツン沁みる。