六月二十二日(火曜日)、現在デジタル時刻は、4:04と刻まれている。一時近くに目覚めて二度寝が出来ず、三時間余にわたり左右に寝返りを繰り返し、悶々としていた。これに耐えられず起き出して来たけれど、夜明けまではまだまだ長い時が残されている。文章を書く気力はまったくなく、おのずから休養を決め込んでいた。一方では夜明けまでの時間潰しが強いられている。
このところの私は、書くまでもないことを書いている。人様からみれば私は、まぎれもなく精神破綻者同然である。われ自身、そう思う。しかしながら実際のところは、精神のみならず身体を損ねているわけではなく、いや心身共に年齢(八十歳)を凌ぐほどの健常者である。それなのに、「身も蓋もない」ことを書き続けていることでは、私は無気力病に罹っているのかもしれない。
確かに、そう思うところはある。無気力病の根源は? と、自問を試みる。すると一発回答は、「生きることへの疲れ!」と、言えそうである。ところが矛盾するけれど、私はこの先なお欲深く生存を望んでいる。
きょうもまた、書くままでもないことを書いた。現在時刻は、4:34である。夏至を過ぎて、夜長になりかけの一日目の夜明けが訪れている。二度寝にありつけるかどうか、試しに寝床へとんぼ返りを試みる。またしても、かたじけない。