夏至

 六月二十一日(月曜日)。デジタル時刻は3:00を記している。このまま黙然とパソコンを前にして椅子にもたれていれば、まもなく白々と夜の帳(とばり)が開き始めるであろう。歳月のめぐりの速さ(感)に打ちのめされている。短い夜の静寂(しじま)にあって、私ははなはだ無気力である。人生の晩年、常ならず、「嗚呼、無常」。夏至、冬至、季節めぐりの用語は、共にわが身に沁みる重い言葉である。「夏、至る」を喜べないわが身は、みずから哀しい! かたじけない。