これまでの私は、意識して新型コロナウイルスにかかわることは、できるだけ書くまいと、肝に銘じてきた。なぜなら、このことにかかわることを書き連ねれば、気分の晴れることはない。
人類社会は、今なお収束の見えない新型コロナウイルスとの戦いのさ中にある。止まない物事には、途中経過という過程がある。そしてそれは、節目ふしめに伝えられてくる。以下に引用する記事は、新型コロナウイルスにかかわる日本国内事情における、いまだ途中経過と言えるものである。はなはだ、残念無念である。引用記事は、全体からの一部抜粋である。
【国内のコロナ死者1万人超 増加ペース加速、昨年12月以降が8割】(4/26・月曜日、21:21配信 毎日新聞)。「新型コロナウイルスによる国内の死者は26日、毎日新聞の集計で1万24人となり、累計1万人を超えた。前日から35人増えた。死者の増加ペースは加速する傾向にあり、感染『第3波』が深刻化した昨年12月以降の死者が約8割を占めている。一方で重症者は898人に上り、1カ月でほぼ3倍に。重症化しやすいとされる変異株がさらに死者を増加させる恐れもあり、予断を許さない。国内では、2020年2月13日に神奈川県の80代女性が亡くなり、初の死者となった。5カ月後の7月20日に1000人に達し、さらに4カ月後の11月22日に2000人を突破した。その後は増加ペースに拍車がかかる。『第3波』に入り、3000人に達したのは1カ月後の12月22日。1カ月後の今年1月23日に5000人、2月15日には7000人に達した。国内で初めて死者が確認されてから1年足らずで5000人に達し、そこから3カ月で死者は倍増した格好だ」。
わが日暮らしに暗雲をもたらしていることゆえに虚しくも、気に留めて引用せざるを得ない。これには、いまだに途中経過にすぎないという、悲しさつきまとっている。そしてこれには、自然界の恵む長閑(のどか)な朝ぼらけが悲しさを増幅させている。