この先、書けない

 四月六日(火曜日)、寒のぶり返しに遭って気分が萎えている。人間は苦しむために生まれている。現在のわが心境である。
 このところの私は、ウグイスの鳴き声と、庭中に飛来するコジュケイへの米粒のばらまきに癒されている。人の出会いの季節は、桜散る季節である。この先、書けない。雨上がりの道路の掃除へ向かう。ささやかな気分直しの試みである。直るわけはない。