「立春」明けて2月4日(月曜日)。きょうの私には歯医者通いの予定がある。ところがいつもとは違ってきょうは、いそいそとするところがある。それはことしの1月7日から始まったこのたびの、歯医者通いの最終日になるからである。加えてさらに嬉々とするところは、欠落していた前歯の一部に型を取っていた差し歯がきょう、文字どおり差し込まれるからである。たったこれだけのことにすぎないけれど、私は大きな喜びに浸っている。現在、デジタル時刻は5:42と刻んでいる。
きょうは、この喜びだけで文章を閉じれば万々歳である。しかしながらそうとはいかず、起き立ての心中はやはり究極のマイナス思考に囚われている。老い先わずかの私は、その証しにカウントダウンの後半へ差しかかっている。それなのにこのところの私は、日本の世相および世界の世相、共に憂えている。日本の国で言えば、今週における災害級の大雪予報、あるいは南海トラフト(地震)など、自然界のもたらす恐怖にはひたすら耐えるより仕方がない。ところが、耐えようなく恐怖に晒されているのは、人間界の織り成す大小さまざまのこれらのことである。もちろん、強弱のつけようはない。だから、咄嗟に心中に浮かんでいる事象をランダムに記してみる。
最も身近なところからと言いたいところだけど、もちろんその区別は不要である。すなわち、このところの物価高、日本社会に根づくあらゆる格差、なかんずく生活上の余儀ない貧富の差、少子高齢化にともなう日本人人口の減少、逆にそれを隠れ蓑にしてやたらと増え続ける定住外国人の数、などなど。
先日の報道にあって私は、小、中、高生の自殺者数の多さに驚愕をおぼえた。これらのほか、かつての治安の良いと謳われてきた日本社会は、日を追って恐ろしい犯罪社会への傾向を深めている。きのうのメディアニュース項目の一つには、外国人のしでかす万引き、いやもはや窃盗がドラッグストアをはじめとして、あちこちの店で増えていて、この先がいっそう危惧されているとあった。
世界事情の混乱は、アメリカ・トランプ大統領の再誕生を機にして、いっそう様相を深めている。世界にはどこかに絶えず戦雲がたなびいており、なかでも隣国(韓国、北朝鮮、ロシア)の国の舵取りは、まるで気違い沙汰を呈している。もはや短いからと言って、あんなこんなで安穏(あんのん)とはしておれない、この先のわが生き様模様である。
差し歯が出来上がることに気分がウキウキし、わが柄でもない現下の日本および世界事情にまつわる懸念を書いてしまった。平に詫びるところである。ただ、わが(虫けら)当てずっぽうでもなさそうのはつらいところである。鎌倉地方の夜明けの空は、雪の予報を蹴散らして、春の装いを深めた日本晴れが輝いている。差し歯の入るきょうは好日である。
憂える日本および世界の世相
