「寝起きのダジャレ文」

 1月28日(火曜日)。ほぼ一晩じゅう悪夢に魘され、妨害されて睡眠自体ままならず、仕方なく起き出している(5:28)。私は人生の終盤を生きることに苦しんでいる。それゆえにわが書く「ひぐらしの記」は、日々おのずから明るさからかけ離れている。こんなことでは寝起きにあって、呻吟してまで書く価値はまったくない。だから、(もうやめます)と白旗を掲げる、あるいはギブアップ宣言をすべき「時」は、もうとっくに過ぎている。それなのに生来、優柔不断の性癖(悪癖)にある私は、決断を先延ばしに続けてきた。挙句にはこんな、様にならない文章を書く羽目に陥っている。(まだ生きたい!)と欲ボケすることなく、急いで人間(命)を閉じるべきなのかもしれない。気狂いの自覚はなく、あえて「寝起きのダジャレ文」としよう。しかし、ダジャレ文とは言い切れず、確かな本音(真実)でもある。
 命の鼓動があるかぎりわが心中は、時の刻みに合わせて様々に揺れ動いている。できれば、明るい気分に揺れてほしいものである。きょうはこんなことを書いて結び、再び寝床へ戻り安寧な眠りを望んでみよう。幸いなるかな! 夜明けの光はまだ遠い先に控えている。