生きている証しの報告書

7月25日(木曜日)。のどかな夏の夜明けが訪れている。自然界が人間に対し恵む、醍醐味の一つである。夏の夕暮れもこれに加えて、醍醐味の一つである。とりわけ夕立が去った後に、しだいに夕暮れに向かうどきの外気の爽やかさはたまらない。総じて、夕暮れどきの「夕涼み」の爽やかさは、格別の夏の恵みである。しかしながら一方、昼間の夏は、真夏日、猛暑日、さらには熱中症などの言葉を添えられて、人間界に散々嫌われる。また、熱帯夜という夏特有の嫌われる言葉もある。きのうの私は、(熱中症に罹ったかな?)と、思える身体症状に見舞われていた。それは、頭痛がともなう自己診断だった。ところがそれは、幸運にも藪医者もどきの誤診だったようである。なぜなら、起き立ての現在、身体からその症状は消えている。しかし、今な自重するところはある。一つは、きょうの朝の道路の掃除は控えている。一つは、文章書きも控えている。この文章は、文章から離れて「生きている証しの報告書」にすぎない。本当のところは、この文章さえも休むつもりだった。ところが、一つの懸念が後押しをしたのである。それは、「フランス、パリオリンピック」にかかわるものだった。いよいよパリオリンピックは、明日(7月26日)からテレビ観戦が大わらとなる。競技にかかわるリアル(生)の放映は、日本の場合はおおむね夜間から朝にかけてと言う。するとおのずから時間帯は、わが二つの日課すなわち、朝の道路の掃除と文章書きと重なることとなる。掃除はテレビ観戦ののちに延ばしても、一方の文章は沙汰止みになりそうである。これを恐れてきょうは、こんな文章を書いただけである。すなわち、実のない自己都合の文章にすぎない。かたじけなく、詫びるところである。