4月6日(土曜日)。夜明け前にあって、おお! 大寒い。きのうの天気概説にあって気象予報士は、「花曇りと花冷え」の言葉を重ねた。これに私は、「寒の戻りと寒のぶり返し」を加えていた。きのうの低気温、それにともなう肌身の冷えと寒さは、私にはまさしく桜の花時に見舞う「悪戯(いたずら)四重奏」と、思えるものだった。二重ねのカーテンと窓ガラスを開いて、外気を確かめた。雨は降っていないようだけれど、舗面は雨の跡を残して黒光りしていた。外気の冷たさに遭って、すばやく窓を閉めてカーテンを重ねた。寒気に震えた私は、この先文章に呻吟する長居は無用と決めた。すると、いつもの習わしにしたがって、パソコンを起ち上げた後に眺めた、メデイアの伝えるニュース項目の一つが浮かんだ。寒気に震えている私には、またとない心温まるほっこりとするニュースだった。おりしも日本の政界は、バカ騒ぎのさ中にある。(こんなニュースはいいなあ……)。うれしさ余って私は、全文引用を決意した。
【台湾総統、日本に謝意表明 地震受けた資金協力で】(4/5・金曜日、18:34配信 共同通信)。台湾の蔡英文総統(ロイター=共同)。【花蓮共同】台湾東部沖地震で日本の上川陽子外相が緊急無償資金協力による支援を実施すると発表したことを受け、台湾の蔡英文総統は5日、X(旧ツイッター)で「日本の皆さまに心より感謝申し上げます」と日本語で謝意を表明した。
蔡氏は、日本と台湾は「互いに支え合う堅実なパートナーです」と言及。日本政府だけではなく、自治体や企業も自発的に募金活動を行い「(日台の)助け合いの精神を発揮してくださっています」と強調した。台湾語は知る由ないけれど、「ありがとうございます。震災、つらいですね。こんどはこちらから、お返しです」という、互いの助け合い精神は、国を違えても人民共通であってほしいものである。
地球上に住んで、地震をはじめ頻発する自然災害を被ることに国境はないはずである。台湾外交部(外務省)も5日、謝意を表明する談話を発表した。心地良い文章に駄文を重ねては、蔡英文総統の謝意と温和な心意気を汚すこととなる。夜明けて雨雲、寒くて、ウグイスも塒(ねぐら)寝を続けている。