再び「震度六強」の地震、宮城県、福島県

 春はあけぼの……。そしてきょうは、チョコレートに愛や恋心を託す「バレンタインデー」(二月十四日・日曜日)。多くは片思いや義理チョコの切ない告白である。
 こんな軽薄のことは書いておれない。なぜなら、わがお里の知れるところである。パソコンを起ち上げると、地震にまつわるメディアの配信ニュース項目が羅列していた。私はこんな大それたニュースを知らないままに、いつもになく春の眠りに落ちていたのである。
 地球に地震が起きなければ、人類はどんなに安寧できるであろうか。虚しく、残念無念である。
 『「ゴー」地鳴りのような音、柱がミシミシ……車で逃げた女性「10年前のように津波来るかも」(2/14・日曜日、2:47配信 讀賣新聞オンンライン)』。「東北を激しい揺れが襲った――。13日深夜、福島県沖を震源とする地震が発生し、宮城県と福島県で震度6強を観測。家々で悲鳴が上がり、棚などから物が落ちて散乱した。2011年3月の東日本大震災からまもなく10年となる街は、再び恐怖に包まれた。」
 あたふたと階下へおりて、テレビの前に陣取るため、この先は御免蒙ることとしたい。妻は寝ずにテレビの地震報道に怯えて、釘付けになっているであろう。そしてひと声、「パパ、知らなかったの? 馬鹿よ!」と、言うだろう。確かに、私は大馬鹿である。春先の眠りは深い。