昨日は所用があって、朝九時過ぎに出かけた。大した用事ではないので十時前には帰宅した。入り口近くまで来ると、どこかで水の流れる音がした。門扉に近づくと、私が畑と呼んでいるベランダの水道管から水が噴き出している。水は屋根の樋を伝ってピチャピチャと激しい音を立てて地面に流れ落ちていた。
この季節、私はベランダにある水道栓にはいつも神経を使ってきた。蛇口が凍ってパッキンが破裂して水漏れを起こすので、タオルの上からビニールを被せて凍るのを防いでいた。ところが今回は、その場所ではなくて、鉄管が破裂したのだった。
出かけるときには異常は無かったが、気温が次第に上がってきて、凍ったところが溶け出してせいだった。
隣の家の窓に面しているので、迷惑がかかるといけないと思い、すぐに元栓を閉めて、いつもお世話になっている水道工務店に電話をした。多分混んでいて電話が繋がらないのではないかという危惧をしながらだった。ところがすぐに繋がった。「もう少ししたら向かいます」との返事だった。有り難かった。
その後、蛇口を移動してもらい、古い鉄管は取り除いて新しく繋ぎなおし使用可能になった。使用可能になった。ほんの短い時間でも水道が使用できないのは不便である。まして災害などで断水したら大変だろうと、しみじみと何事もなく過ごせている日常を有り難いと思った。すぐに修理をしてくれる工務店の存在も有り難かった。
隣の家には迷惑をかけたことを詫びた。すると奥さんが「窓を開けたら気がついたので声をかけに行こうと思っていたのですよ」と快く応答してくれた。
いろいろな人にお世話になって暮らしていることをしみじみと心に刻んだ一日だった。