大阪市の「都構想」、否決

 十一月二日(月曜日)、目覚めの気分は重たく、そのまま起き出してきた。そのため、文章を書く気分がまったく殺がれている。明らかに、起き出して来たままに書く、習わしの祟(たた)りである。
 私はこの習性をこれまで、何度あらためようと思ったことであろうか。そして、実際にもなんども、昼間への移行を試みた。しかしながらそのたびに実らず、元の木阿弥を繰り返してきた。昼間に文章を書く難点は、雑念に惑わされることだった。
 現在の私は、気分の開かない眠り病の状態にある。もちろん、こんなことでは心象風景で書く文章は書けない。そのためきょうは、引用文にさずかるお茶濁しである。しかしそれは、きのう書いた二つの関心事のうちの一つの結果報告であり、あながちまったくのお茶濁しとは言えないところもある。東京都と東西を分かつ、西の大都市のことゆえに住民投票の結果には、私にも少なからず関心があったのである。
 【大阪都構想、反対多数 大阪市存続へ】(朝日新聞デジタル)。「大阪市を廃止して四つの特別区に再編する大阪都構想の是非を問う住民投票が1日行われ、約1万7千票の僅差で反対多数となった。前回2015年に続く否決だ。大阪維新の会代表の松井一郎市長は23年4月の任期満了で政界を引退すると表明した。当日有権者数は220万5730人、投票率は前回を4・48ポイント下回る62・35%だった。」
 別段、わがコメントはない。強いて言えば大阪市民の揺れ動く心境を見る思いである。すなわちそれは、住民投票という、大阪市民の意志の反映の悩ましさである。
 いよいよあす(三日)は、もう一つの関心事として記したアメリカ大統領の選挙日である。関心事とはいえこちらは、異国のイベントにすぎない。
 秋の夜長にあってこの文章は、単なる継続文みえみえであり、もちろんなんらの価値もない。引用文にすがる文章はほとほと切ない。それでも、わが無能ゆえに、しかたない。