胸の透く、日本晴れ

十一月四日(金曜日)、きのうに引き続いて、胸の透く日本晴れの夜明けが訪れている。きのうは「文化の日」(十一月三日・木曜日)。文化の日前後は一年じゅうで最も雨なく晴れの日が多いという、過去の気象データに背かず、面目躍如たる晩秋の好天気だった。このことからすればきょうのみならず、週末の日曜日あたりまで、好天気が続きそうな予感がする。天気予報を見ていれば、こんな当てずっぽうのことは書かずに済むけれど、あいにく見ていない。いや、あいにくとは間違った表現であり、なぜならあいにくの障(さわ)りはない。生憎(あいにく)、漢字学習のおり、イの一番に出遭う難しい漢字でもある。この好季節にあってきのうは、文字どおり文化の日にふさわしく、文化勲章授与などのさまざまな儀式が行われていた。さらに学び舎の多くは、学園祭や文化祭の開催に染まっていた。こんなおり、早朝から驚かされたのは、北朝鮮から三発のミサイル発射である。何を妬んでいるのか? 無粋きわまりない発射行為である。人様が楽しそうなときに、羨望まじりに妬んでいたずらするのは、悪童の掟(おきて)みたいなものである。北朝鮮は国として、こんな馬鹿げた行為を為している。至極、残念無念である。夜には、震度三の地震に慄(おのの)いた。しかし、こちらは仕方がない。なぜなら、心を持たない、自然界のしわざ(鳴動)であり、人間の防ぎようはない。北朝鮮のミサイル発射もこれに似て、すでに人間の心を失くしているのであろうか。北朝鮮の文化は、他国を脅かして自国の地位を高めることであろうか。こんな、十分間の書き殴りで文章を結び、階下へ下りる。朝御飯の支度のためである。日本晴れは、大海原の青さに近づいている。おそらく、北朝鮮の空も晴れであろう。その下で、ミサイル発射の準備に大わらわであろうか。馬鹿げている。いや、気違いである。