カンフル剤は「ふるさと便」

 九月二十九日(木曜日)、夜明けは今にも雨が落ちてきそうな、どんよりとした曇り空です。生きて目覚め、起き出して、パソコンを起ち上げています。しかしながら、心象は乱れて、文章が書けません。モチベーション低下のせいです。このところ、生きる気力が萎えています。ふるさと在住の姪っ子から、秋恒例の「柿、ふるさと便」が届きました。ふるさと便は常に、最良かつ最高の生きるためのカンフル剤です。早速、柿を剥き、四つ切にして、「旨い、旨い!」と言って、頬張りながら食べました。ふるさと慕情がムクムクと溢れました。傍らの妻も、「パパ、美味しいね!」と言って、笑顔で同調してくれました。この言葉で、わがふるさと慕情は、さらに風船みたいに膨らみました。それなのに、こんな惨めったらしい文章を書いてしまい、ほとほとなさけないです。焦らず、モチベーションの回復に努めるしか、便法はありません。わが心中は、すでに土砂降りの状態です。空中および心中の晴れ間を望んで、戸惑っている指先を閉じます。気狂いの自覚症状はありません。だからなお、厄介と言えるかもしれません。せっかくの好季節にあっても、清々しい気分は遠のいています。書くまでもないことを書いてしまった、わがお里の知れる約十分間になりました。すみません。