身も蓋もある今日の「ひぐらしの記」

 昨夜は中秋の名月が見られるはずだったのに、テレビ番組で片貝まつりでの花火大会を放映していたので、思わず色取りの美しさに見続けてしまって、すっかり失念してしまった。実家に居たら、きっと美しい月夜をながめられたに違いない。
 今朝の前田さんの「ひぐらしの記」は、奥様との日常が垣間見え、お二人の会話に胸がいっぱいになった。「お寿司」の心温まるエピソードは、これまでの「ひぐらしの記」にたびたび登場して、味わい深いものだった。今朝のお二人の会話は、切ないけれど穏やかなお二人の暮らしぶりに心が和んだ。
 人間の世界は、なぜこうも生きにくいのか。穏やかな暮らしを望んでいる人々を痛めつけるのか。争いの絶えない人間の歴史は、いつも弱い立場の人々を苦しめてきたことを物語っているけれど、いつまでたっても改善しない繰り返しなのだ。
 それでも、生きて行かねばならない。それならば、平凡な日暮らしを営んでいる私たちは、心穏やかに生きていきたいものである。
 前田さん、今日の「ひぐらしの記」は身も蓋もきっちりありました。