私は父母、弟を見送ったとき、残された者の役目は、亡くなった人々を思い出し、懐かしみ、常に声に出して語りかけることだと思った。そして、これまで古河にある実家に通いながら、父母、弟に語り続けている。そして、夫が亡くなって二年近くなるが、毎日仏前に御茶、水を供え、毎回の食事を供え、会話し、共に過ごしている。
今年もまたお盆が来る。仲良く一緒に過ごした私の末の妹が、今年もお盆に来てくれるという。お墓が自宅から近いので、祥月命日にはお参りして、春秋の彼岸には卒塔婆を供える。今年は三回忌なので、妹と二人で供養することになっている。なんだかんだと毎日が仏様と語り合い、共に過ぎていく。心の支えになっている。