望月窯だより

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 台風が危ぶまれている七月四日から二泊三日で古河の実家に末の妹と出かけた。幸い猛暑は逃れ、爽やかな夏の季節を味わった。草取りも順調に進んでおり、ムクゲの花盛りだった。
 期待していたキュウリは実が生長しておらず、前回訪れた時に沢山ついていたはずの実が消えてしまっていた。トマトは一番大きな実が何物かに食いちぎられて転がっていた。もう赤くなって熟し切ってしまっている頃だろうと思っていたが、赤くなっている物は一つも無かった。猛暑のせいなのだろう。自然のなすものだから仕方が無いと諦めもつく。
 ピーマンはピカピカの緑色の実が大きくなって五、六個採れた。蔓有りインゲンが沢山実を付けていた。収穫時を過ぎてしまっているのでサヤが枯れるまで置いておこうと私が言ったのだが、妹は「私は固い方が好きだから」と押し切られて、全て採ってしまったのだが、やはり茹でてみてサヤが固く残念だった。食べ物の好みは人それぞれなので、姉妹と言っても合わせるのは難しい。
 スイカの雌花が数個あったので受粉した。両親、弟が存命だった頃、スイカ作りは楽しみで毎年作っていた。収穫時を待って実を数えながら話題が尽きなかった。懐かしい記憶が呼び戻される畑仕事は、いまだに両親、弟がこの地に暮らしているような気がして切ないが、心の癒やしになっている。