今朝の前田さんの投稿を読んで、大いに共感し、ふと思い出したことがある。
私は一月生まれの山陰地方育ちで、寒さには強いはずだけれど、昔から冷え性で、
冬に豆炭のアンカで何度も火傷をした経験の持ち主である。子供の頃にはしもや
けに悩まされて、一緒に暮らしていた祖母にしもやけの特効薬だと言われ、夏の
暑い日に焼けた庭石に手をくっつけて、その効き目を願ったものだった。そのし
もやけはいつの間に悩まされなくなったけれど、冷え性で寒さ嫌いは年々耐えが
たくなってきた。
けれど、今年の猛暑続きのせいで、「熱中症の恐怖」に悩まされると、単に
「夏が好き」などと呑気なことを言っておれなくなった。我が身の水分不足を
心配するあまり、テーブルの上に五百ミリリットルのペットボトルを二本用意し
ておいて、一日のノルマを果たさねばと神経をとがらせている。寝ていても水不
足が気になって枕元に置いている水を飲むのを義務づけている。
「夏が好き」などと断言していた私に対する自然界からの忠告なのかしらと恨
めしくもなっている。
人間も自然と共に生きているのだから、「暑さ寒さも彼岸まで」となすがまま
に四季を暮らしていくしかないのかも知れない。